Hint-Pot | ヒントポット ―くらしがきらめく ヒントのギフト―

仕事・人生

農業女子デビューは結婚がきっかけ 目の当たりにした山積みの桃からフードロス解決へ

著者:Hint-Pot編集部・出口 夏奈子

廃棄問題を解決する! 2017年に立ち上げた「Berry's Garden」とは

景井さんに「何とかしたい」という思いが芽生えた瞬間でした。ただ、当時はまだ子どもが小さかったこともあり、自分が何か事業を立ち上げて本格的に取り組む姿がイメージできませんでした。

「畑の隅に廃棄される桃を何とかしたい。でも、現実は子どもが小さくてそんなには動けない。自分でもできることは何か。いろいろと調べたり考えたりして、講座のスタイルであれば可能なのではないか、と考えました。

ちょうど当時は東日本大震災の復興支援という流れがあり、復興イベントもすごく盛り上がりを見せていましたし、ママさんグループがたくさんできていたんです。そのため、子ども連れでの参加や主催がしやすい環境がありました。そこでスムージーのアドバイザー資格を取得して、イベントやワークショップ、講座を開催することから始めました」

対面販売のマルシェは夫の実家である「景井農園」として、講座は個人が主催する教室として、景井さんと農業との関係がスタートしました。マルシェではおいしさだけでなく、食べ方も伝えながら販売できる利点があります。また、ワークショップでは廃棄される桃の傷がどうしてできたのか、傷を取り除けばおいしさは変わらずに子どもたちも安心して食べられると、ママさんたちに伝えることができたそうです。

規格外の果物などを使ったスムージーのワークショップ【写真提供:景井愛実】
規格外の果物などを使ったスムージーのワークショップ【写真提供:景井愛実】

その後に結婚して10年が経った頃、同名の商品を作った2017年に「Berry’s Garden」という屋号で事業を立ち上げました。

「ちょうど子どもが小学校に入った頃だったと思います。ある程度離れていても大丈夫になってきたことが大きな理由です。また、実のところ幼稚園には園の行事がすごく多くて、なかなか時間を取れなかったということも。子どもたちが学校に行っている間は、私も動きやすくなるので、ライフスタイルが変化したちょうど良いタイミングだったと思います」

農業に携わるようになってから10年かけて立ち上げた「Berry’s Garden」。その事業内容は加工品の企画開発販売や飲食店、食品と果物の流通、そして畑の運営と桃の生産と多岐にわたります。景井さんは最初に「スムージーだけではフードロス問題の根本的な解決には至らない」と考えました。そこで始めたのがドライフルーツの加工・販売です。

「最初に始めたスムージー自体は今も継続して行っていますし、廃棄される規格外の桃の価値を感じていただけたらいいなという思いはもちろんあります。でも、それだけでは足りない。廃棄される桃の根本的な解決にはならないと、やりながら気付いたんです。そこで、加工品にすることを考えました。特にドライフルーツにすれば遠方の方まで届けることができますし、賞味期限も長くなるのでより多くの方に食べていただけます。そうして、加工品の開発と販売をスタートしました」

仕事・人生のランキング

  • Weekly
  • Monthly

サイト内ランキング

  • Weekly
  • Monthly