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“農家の嫁なっちゃん”が送る脱サラ女子の兼業ライフとは

著者:こばやし なつみ

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レタス、ブロッコリー、アスパラ菜、そして実は裏庭で原木きのこも育てている【写真:こばやしなつみ】
レタス、ブロッコリー、アスパラ菜、そして実は裏庭で原木きのこも育てている【写真:こばやしなつみ】

実は専業よりも兼業が多い日本の農業 野菜で四季を感じる暮らし

 専業農家の基本的なワークスタイルは、代表的なお野菜をどーんっと大規模に育てて大量出荷することだと思います。一方、兼業農家のスタイルは、非常に多種多様で、各農家の主となる仕事そして土地の規模に合わせて、自由に野菜や米を育てている印象があります。最近では、週末だけ農業をするために土地を借りて新規就農する方もいらっしゃると耳にします。そんな中でもこばやし家の兼業スタイルは、主となる仕事に従事しながらも、親が代々受け継いできた土地を活用して、通年野菜・米を育てるというものです。具体的には、お店に出荷できるくらいの旬の野菜が常にあり、かつ自分たちが食べる野菜に困らないよう、春夏秋冬それぞれの季節に旬を迎えて収穫できる野菜各々を小規模に年間30~40種ほど作っています。

 先にもちらっと触れましたが、実は、他の仕事を持ちながらも、農業を営んでいる「兼業農家」って、日本全国にたくさんあるんです。農林水産省が発表している「農家に関する統計」の農家戸数(平成30年)を見てみると、「専業農家」が37.5万戸に対して、「兼業農家」が79万戸と、「専業農家」よりも「兼業農家」が倍以上も多いという実状がわかります(※)。埼玉のベットタウン・川口出身の自分からすると、農業なんて、縁遠い世界でしたから、「専業農家」よりも「兼業農家」が多いというこの数字に驚きです。

畑にある白菜やネギ。外葉は霜で黄色くなっているが霜が降りると冬野菜は甘みが増して美味【写真:こばやしなつみ】
畑にある白菜やネギ。外葉は霜で黄色くなっているが霜が降りると冬野菜は甘みが増して美味【写真:こばやしなつみ】

 こばやし家も兼業農家として小規模ですが、実にさまざまな旬野菜を作っています。なので「冬の霜にあたったホウレン草は格別に甘い」とか、「夏の日差しでトマトがグッと赤くなって完熟になった」など、自分たちで作ったさまざまな野菜の旬味を通じて、四季を感じられるのはとても魅力です。その代わり、常に家族の誰かは畑作業をしているのが大変な点ではありますが…。