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“農家の嫁なっちゃん”が送る脱サラ女子の兼業ライフとは

著者:こばやし なつみ

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冬においしいカブ。旬野菜を手軽によりおいしく。多彩な食べ方を日々研究中【写真:こばやしなつみ】
冬においしいカブ。旬野菜を手軽によりおいしく。多彩な食べ方を日々研究中【写真:こばやしなつみ】

「今晩何作る?」毎日食べることと一生懸命向き合う生活に

 先日、遊びにきてくれた東京在住の友達が、うちの畑にあった野菜をたっぷり入れた水炊き鍋をつつきながら夕食時に一言。「鍋って、コスパ悪いよね。野菜も色々そろえると結構高くつくし」

 え~っ? そういう感覚? もう忘れてた…。

 農家の役得であり宿命であるのが、同時期に同じ野菜を毎日食べ続けなければいけないということ。常に買わずに新鮮な野菜を食べられることは大変ありがたい一方で、「他の野菜を買うなら畑にある野菜食ってからにしろ」という話になるわけです。よって、日々、義母と庭で交わされる会話は「今晩、何作る?」。別棟で暮らしているものの敷地内同居なので、夜ご飯はみんな一緒に食べます。

 東京での会社員時代には、料理をする余裕はなく、会社が入ったビルの1階にあるコンビニエンスストアが社食と化した生活を送っていました。テッペン(深夜0時)まで働き、週末は泥のように終日眠っていたなぁ。仕事はとてもやりがいがあって楽しかったですが、なにをどう食べていたのだろう? そう考えると、今は毎日食べることと一生懸命向き合うようになったことが、農家に嫁いだ後の一番の生活の変化かもしれません。

 料理はちょっぴり苦手でも食べることは大好きな私ですが、畑にある旬野菜をできるだけ簡単な調理で美味しくいただく料理も日々研究しております。次回は「農家の嫁ごはん」も紹介したいと思います。

※農林水産省「農家に関する統計」平成30年の農家戸数
http://www.maff.go.jp/j/tokei/sihyo/data/07.html
「販売農家」は116.4万戸の内、「専業農家」37.5万戸、「第1種兼業農家」(農業所得を主とする兼業農家)18.2万戸、「第2種兼業農家」(農業所得を従とする兼業農家)60.8万戸。

(こばやし なつみ)

こばやし なつみ

半農半フリーランスPRプランナー。2009年に大学卒業後、東京のPR会社に就職。PRプランナーとして勤務後、14年に独立。同年、茨城県・水戸の兼業農家へ嫁ぐ。16年9月に茨城県立農業大学校いばらき営農塾(野菜入門コース)を修了、同11月に第1子を出産。現在は少量多品種(年間約30~40種)の野菜を義両親と共に作り、販売する傍ら、平日は執筆、意識調査の設計・分析等の仕事もこなしている。