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何気なく触れて気づいたしこり…38歳女性の乳がん日記 健康には自信があったのに

著者:島田 みゆ

健康にはそれなりに自信があった

健康に自信があっても油断は禁物(写真はイメージ)【写真:写真AC】
健康に自信があっても油断は禁物(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 私は学生時代から割と運動が得意な方で、体格もしっかり筋肉質で標準体型です。旅行が趣味で、会社員時代は休みの度に国内外を飛び回る、超がつくほどアクティブ派。その後、旅行好きが高じて海外ツアーコンダクターとなり、コロナ前は最低月に2回以上、年間150日近くは海外へ飛ぶ日々でした。

 体だけでなく心の健康のためにとヨガの資格を取り、数年前からヨガ講師としてレッスンもしていました。食べることも大好き。ライターの仕事では食関係のメディアを多く担当していたこともあり、食への関心も高く、体にいいものは積極的に取り入れていました。

 持病もないし、適度に運動もしていて、食事もそれなりにいいものを摂るように心がけている……だから、健康にはそこそこ自信があったのです。

 また近親者で乳がんをはじめ、婦人科系の疾患があった人は誰一人いません。両親はすでに他界していますが、ともに消化器系のがん。私自身、胃腸は強い方ではなく、何かあるとよく壊すことがあったので、気をつけなくちゃと思っていたのはどちらかというと消化器系でした。

まさか私が乳がん? 寝耳に水だった

 自分が乳がんになっていろいろな記事や体験記を読み、その多くに書かれていたのは「まさか、私が……?」という内容でした。まさに私もまったく同じ。自分の頭の中の辞書にはなかったことで、晴天の霹靂でした。しこりはあるものの体調には何の変化もなく、すこぶる元気だったからということもあります。

 私が診断された時は38歳、3か月後には誕生日を迎え、30代最後の一年がスタートするというタイミング。40代に向けたいい区切りとして、長期で海外に住むという夢を実現させようなど、いろいろ挑戦したいと燃えていたそんな矢先でした。

「海外に行くどころじゃない。今、最優先すべきは自分の体。この病気を治して生きていくことなのだ」。そう思い知らされました。

自分の体に触れてしっかりチェックしてほしい

 多くの自治体では、原則40歳以上の女性に乳がん検診の案内があります。ですが30代の検診はほとんどなく、自分で気づくしかありません。

 また毎年検診を受けていたのに見落とされていた、良性だと言われていたけれど自ら検査をお願いしたら実は悪性だったなど、検診をしていても本当にさまざまなケースがあることを知りました。もちろん検診は大事です。あったら絶対に受けてほしいですが、だからといって100%安心というわけではありません。

 私の場合も、自分で異変に気づきました。だからこそ「自分の体を自分でチェックする、知る」ことの大切さを痛感しています。胸に限らず、自分の心や体の変化や調子の良し悪しは、やはり自分で分かってあげることがとても大切です。

 そのためにも、日々自分の体にしっかり触れてどこかに何かしら気になるところやいつもとの違いを感じたら、すぐに調べてください。忙しくても、恐怖心があっても、「何より自分を大切にする」を優先させてほしいなと思います。

※乳がんの啓発活動を行なっている「ピンクリボンフェスティバル」では、毎月19日を「ピンクの日」として、この日のセルフチェックを推奨しています。19日以外でも毎月1日や月末など、記念日のようにルーティンとして決めるのがおすすめです。

ピンクリボンフェスティバル公式サイト:https://www.pinkribbonfestival.jp/pink_day/

(島田 みゆ)

島田 みゆ(しまだ・みゆ)

1983年生まれ。社会人教育関係の会社で企画編集として11年勤めたのち、旅や食分野のライター、ヨガ講師、海外ツアーコンダクターの複業フリーランスに。コロナ禍で旅行の仕事が休業状態になり、好きな旅行ができないのであればと2022年からの海外生活を見据えていた矢先、38歳で乳がんが判明。3月に右胸全摘出手術を終え、現在も治療を続けながら、自身の経験を踏まえて多くの女性の心と体を健康に役立つ発信・活動をしたいと考えている。
ツイッター:@myuu_works
note:島田みゆ | 取材ライター×ヨガ講師×海外ツアコン

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