どうぶつ
元保護ねこが会議に同席 コミケに向け繁忙期迎える印刷会社の癒やしが話題 「入社希望」
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2008年からねこを保護 2010年に「癒し課」発足
しまや出版でねこちゃんたちを飼育し始めたのは、2008年頃のこと。今は取り壊されましたが、当時は会社の前には古い家が建っており、そこに野良ねこたちが住み着いていたそうです。
道路に飛び出して不幸な目に遭うねこを何匹も見てきた小早川さん。そこで、のちに初代「癒し課」メンバーになるキジトラの「とら」主任と「タンタン」主任を社内に招き入れることにしました。
「スタッフと仲良くなった2匹(とらとタンタン)に対して、『不幸な目に遭わせたくない』という思いをみんなが持っていましたので、社内で飼うことに反対意見はありませんでした。こうしてこうして2が5つ並んだ平成22年(2010年)2月22日の“猫の日”、正式にしまや出版社員(社ねこ)として採用することに決まりました」
残念ながらとら主任は入社から約9か月後に他界。そして、タンタン主任も2017年の10月にその後を追いました。それでも2匹は最古参メンバーとして、今でもスタッフたちに愛されています。
しまや出版はその後もたくさんのねこを保護しました。スタッフのアパート横や社長の実家近くで保護した子ねこ、知人が保護した子など、本当にさまざまなご縁があって集まったねこたちです。これまでに関わってきたねこは総勢19匹に及びます。
ちなみに、まよくんは「ねこの秘密結社『NNN(ねこねこネットワーク)』で、しまや出版にいけば何とかなる」と聞いたのか、直接の来社がきっかけでお迎えされました。
コミケ時期は繁忙期 ストレス軽減に大活躍の「癒し課」
社内常駐メンバーは、人間スタッフが出社してから朝食をもらうと、ひとしきり遊びます。その後は休憩して、お昼休みにもスタッフと遊ぶそう。それからはまた休憩して夕ごはんを食べて、やんちゃに駆け回ります。サクレくんとまよくんは、寝ている時間でも来客があると接客のために起きてくる働き者です。
「同人誌印刷を専門とする当社は、同人誌即売会で有名な『コミックマーケット』などの時期が繁忙期です。やはり繁忙期には緊張感が高まるのですが、社ねこたちがスタッフに癒やしを提供してくれているので、ストレスの軽減などには確実につながっています。また、ねこ好きなスタッフが多いこともあり、社ねことともに働けることはこの上ない福利厚生だと感じてくれているようです」
これから12月30日と31日の冬コミに向けて、しまや出版は繁忙期を迎えます。「癒し課」メンバーも社員やファンたちを癒やすため大忙し!? これからも仲良く、たくさんの人たちの愛に包まれて楽しく暮らしていってくださいね。
(Hint-Pot編集部)