広々とした空間に身を置く開放感もいいけれど、狭い場所のおこもり感も好き……という人は多いでしょう。今回ご紹介するのは、少し窮屈な“裾トンネル”が大好きなねこ。裾に包まれるおこもり感がお気に入りのようですが、細い裾から出てきた体の大きさは想像以上！　「どうやって入ったの!?」と目を疑ってしまう動画が、ツイッター上で6.2万件もの“いいね”を集めています。飼い主さんに詳しいお話を伺いました。

　◇　◇　◇

400グラムから6.3キロに成長したきなこもちくん

　茶トラの男の子で3歳の「きなこもち」くんは元保護ねこ。溝に落ちてボロボロになっていたところを、飼い主さんに発見されました。当時は体重400グラムほどの子ねこだったそうです。

「ヨガ教室の帰り道に、溝に落ちているボロボロの子ねこを発見して助けました。近くに母ねこがいないか探したのですが見当たらず、私の足によじ登ってきて離れなかったので、連れて帰って我が家にお迎えしたんです」

　こうして家族の一員になったきなこもちくんは元気いっぱいに成長。自分だけの落ち着く場所も見つけたようです。それは“裾トンネル”の中。ズボンやステテコ、ハーフパンツなどを見つけては“裾トンネル”を開通させ、その中で憩いのひと時を過ごします。

　今回話題になった動画が撮影された日も、きなこもちくんは飼い主さんの息子さんのズボンの中で、5分ほどウトウトしていました。飼い主さんがその様子にカメラを向けると、きなこもちくんは目が覚めてしまったのでしょうか。“裾トンネル”から出てきてしまいます。

　細い裾からは小さな体のきなこもちくんがするっと出てくる……かと思いきや、予想外に大きいきなこもちくんがニョキニョキと飛び出してきます。その大きさは思わず「でかっ！」と声が出てしまうほど。それもそのはず、お迎え当時は400グラムだった体重が、現在は6.3キロにまで成長しているのです。