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「わんちゃん見たい!」で爆笑された一枚 米国生まれの元保護犬 幸せな寝姿に11万人がほっこり
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里親に手放されたエンジェルちゃん 訪れた運命の出会い
エンジェルちゃんが飼い主さんのもとにやってきて、今年の夏で10年目になります。もともとは米ロサンゼルスで保護された野良いぬだったというエンジェルちゃん。その暮らしぶりは、想像を絶するほど過酷だったようです。
「食べるものがなかったようで、金属を食べてしまって調子が悪くなっていたところを現地の方に保護されました。手術をしたところ、胃と歯から金属を摘出したと聞いています」
その後、エンジェルちゃんはロサンゼルスのシェルターから、ある里親のもとに迎えられます。ところが、排尿障害があると発覚し、再びシェルターに戻されてしまいました。
そんなエンジェルちゃんに目を留めたのが、飼い主さんのお姉さんでした。運命を感じたお姉さんは、すぐに家族へ電話をかけ相談したそうです。
「写真を見ると、とても愛らしい愛嬌のある子で、家族の全会一致で『うちで幸せにしたい!』となりました。おしっこの問題は大変だとは思いましたが、老犬の介護中で物もそろっているし対応できるではないかということになり、2014年に引き取ることを決めました」
エンジェルちゃんと飼い主さん家族の絆 お世話を通してさらに強く
エンジェルちゃんをお迎えしたあと、飼い主さんはマナーパッドと、あのピンク色のカバーを用意しました。ところが、最初はなかなかつけてくれず、おしっこで水たまりを作ってしまうこともあったそうです。
「怒りはしないものの、失敗を見て思わず『あ!』と言ってしまうことがありました。そんなとき、エンジェルは怯えて部屋の端っこに行ってしまったんです。そこで心のケアも必要だと思い、私たちは見かけても反応をしないように努めましたが、お互いにストレスが少ないほうがいいと思い、パッドを利用することにしました」
エンジェルちゃんは人間不信のため、家族に甘えるようになってからも、眠るときに前足だけを緊張させていたそう。手元がリラックスしてゆるむようになるまでには、6年ほどの時間がかかりました。そのような状態でも家族を信頼して、おむつをつけさせてくれるエンジェルちゃんに、飼い主さんはとても感謝しているといいます。
「家族への信頼と愛情を感じることへの喜びや、笑顔と幸せを与えてくれています。家族に一体感が生まれることも幸せです。おむつをつけることを受け入れてくれたエンジェルにも感謝しています」
エンジェルちゃんは、今もマナーパッドが欠かせない生活を送っており、尿量を見ながら使用枚数を調整しています。大型犬のおしっこのお世話はとても大変ですが、それ以上に喜びも大きいそう。
「動物のお迎えを考えるときは、ぜひ保護犬、保護ねこちゃんも視野に入れていただけるとうれしいです」と語る飼い主さん。1匹でも多くのいぬが、エンジェルちゃんのように幸せに暮らしていくことを願わずにはいられません。
(Hint-Pot編集部)