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仕事・人生

実録・認知症の父の免許返納 失効手続きで病院検査へ 説得し続けたアラフィフ娘の思い

著者:和栗 恵

尿や血液検査、MRI、脳波測定などあらゆる検査 途中で「トイレ!」と叫ぶ父

 続いて、今度は身体的な検査に入りました。尿検査、血液検査、心電図、レントゲン撮影、MRIなど、検査という検査を行うのです。最後に脳波を測定したのですが、ここで問題が起こりました。

 脳波の検査を行ったことがある方はご存じでしょうが、脳波の検査には、1時間ほどの時間を要します。そのため、検査前に用を足すよう促し、トイレに行かせたのですが、緊張したためか途中で「トイレに行きたい!」と父が叫んで暴れようとしたらしく、スタートから45分が経過していたにもかかわらず、仕方なく中断。再び検査をすることになってしまったのです。

「はぁ……」とため息をつかれても仕方ない状況となってしまい、看護師さんに申し訳ない気持ちになってペコペコと頭を下げ、お詫びをしました(男性の場合、こうしたことがとても多いそうなので、皆様もぜひご注意を!)。

 ようやくすべての検査が終わったのは、午後1時少し手前の頃。このとき、私の中にある“焦り”がありました。

「すごいたくさん検査をしたなぁ。父の医療費負担は1割だけど、いくらくらいお金がかかるんだろう? 病院ってカードって使えるんだろうか? いざとなったら、夫にお金をおろしてきてもらって……」

 お財布の中をこっそりのぞき込みながらヤキモキしましたが、結果的に無料ですべての検査をしていただくことができました。各自治体によって違うと思いますので、地域の制度について調べてみてください。

 ただ、私の例で分かるように、そうそう簡単には父の免許を失効させることができません。なるべく早く失効させ、運転させないようにするには「かかりつけの病院の医師に相談し、病院から警察に連絡をしてもらう」といいそうです。そうした判断が、家族ではつきにくい場合は「とにかく、地域の警察、運転適性窓口へ連絡してください」とのことでした。その際には「親が認知症で運転をやめさせたい」など具体的に状況と自分の希望を言うとスムーズのようです。

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