食
更年期世代がイチゴを食べるべき理由 1日何粒が適量? 管理栄養士に聞く
公開日: / 更新日:
教えてくれた人:藤田 えみこ
イチゴは1日に何粒まで? 適量とは
イチゴの1日の適量については、具体的に決まった量はありません。厚生労働省の「食事バランスガイド」によれば、果物は1日200グラム程度食べることが望ましいとされているので、ほかの果物を食べる場合は合わせてその量になるようにしましょう。
目安としては、中粒のイチゴ8~10粒で、成人が1日に推奨されるビタミンCを摂取できる計算になります。しかし、同時に約7~8グラムの糖質を摂取することに。
ビタミンCは水溶性で過剰に摂取しても尿として排出されるので基本的には心配ないですが、糖質はそうはなりません。イチゴを過剰に食べると、糖質の摂りすぎとなり、血糖値の上昇や体重増加につながることがあるので注意しましょう。
食事はバランスが大切です。さまざまな食品から栄養を摂ることを心掛け、適量をおいしく食べましょう。
イチゴの栄養メリットを生かすために合わせたい食材とは
イチゴはそのまま食べてもおいしいですが、栄養メリットを生かし、ほかの食材と合わせて食べるのもおすすめです。たとえば「イチゴとホウレン草のサラダ」はいかがでしょうか。甘酸っぱいイチゴの風味が食欲をそそる、見た目も華やかな一品になります。
作り方は簡単です。ベビーホウレン草に、カットしたイチゴ、カッテージチーズ、粗めに刻んだクルミをのせるだけ。オリーブオイル、バルサミコ酢、ハチミツ、塩、黒コショウを合わせたドレッシングで食べます。
栄養面では、ホウレン草の鉄分と葉酸は、貧血予防と精神安定に効果的とされています。イチゴと合わせることで、ビタミンCによる鉄分の吸収促進と美肌効果が期待でき、さらにポリフェノールで女性ホルモンのバランスも整えます。
カッテージチーズからは良質なたんぱく質とカルシウムを補給でき、クルミのオメガ3脂肪酸は更年期症状の緩和に貢献。オリーブオイルドレッシングの良質な脂肪酸は、美容とコレステロール改善をサポートします。栄養の相乗効果で、ホットフラッシュの軽減、骨密度の維持、肌の乾燥予防、精神安定など、更年期特有の症状緩和が期待できるでしょう。
これからおいしくなるイチゴを、上手に取り入れたいですね。
(Hint-Pot編集部)

藤田 えみこ(ふじた・えみこ)
管理栄養士。女子栄養大学卒業後、教育や医療・介護の現場の献立開発に携わる。結婚後、地元山口県へUターン移住。出産・育児を経て、栄養と献立を伝える現場へ転職。コロナ禍をきっかけにオンラインにて料理講師としての活動をスタート。痩せにくい世代へのダイエットメニュー、災害時に役立つ防災食講座などが人気。健やかな体作りのために、栄養や調理など食の知恵を発信する。2児の母。
インスタグラム:jitan.eiyo