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警視庁が紹介した簡易加湿器 本当に効果があるのかやってみた 驚きの結果に

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

簡易加湿器を検証

簡易加湿器を部屋の角に置き、30センチ離れたところに温湿度計を設置【写真:Hint-Pot編集部】
簡易加湿器を部屋の角に置き、30センチ離れたところに温湿度計を設置【写真:Hint-Pot編集部】

 乾燥注意報が出ている日に、約6畳の部屋で検証しました。簡易加湿器を設置していない室内の温度は16度、湿度は48%です。足元用の小型ヒーターを600Wで使用し、窓は締め切りました。

 簡易加湿器を部屋の角に置き、そこから30センチ(A)と2メートルほど離れた部屋の対角(B)に、それぞれ温湿度計を置きます。

○検証から10分後

(B)の温湿度計の10分後【写真:Hint-Pot編集部】
(B)の温湿度計の10分後【写真:Hint-Pot編集部】

 10分後に(A)を確認すると、温度16.3度、湿度48%と変化はありません。(B)も同様でした。

○検証から30分後

(B)の温湿度計の30分後【写真:Hint-Pot編集部】
(B)の温湿度計の30分後【写真:Hint-Pot編集部】

 30分経過すると、(A)は温度15.5度、湿度50%と変化しました。湿度は約2%も改善されています。(B)は温度15.6度、湿度51%で約3%アップ。(B)のほうが若干、湿度が高くなっています。

○検証から1時間後

(B)の温湿度計の1時間後【写真:Hint-Pot編集部】
(B)の温湿度計の1時間後【写真:Hint-Pot編集部】

 1時間経過しても、(A)は温度16.9度、湿度50%と維持できていました。ただ、水をたくさん吸ったため、新聞紙がかなりやわらかくなっています。一方(B)は、温度17.6度で、湿度47%と下がり始めました。

○検証から2時間後

(B)の温湿度計の2時間後【写真:Hint-Pot編集部】
(B)の温湿度計の2時間後【写真:Hint-Pot編集部】

 2時間が経過すると、(A)は温度18.6度、湿度47%と、少しずつ加湿の効果が薄れてきたようです。もちろん(B)も、温度19.4度、湿度45%と、加湿開始から30分後と比べると差が出てきました。

○検証から3時間後

(B)の温湿度計の3時間後【写真:Hint-Pot編集部】
(B)の温湿度計の3時間後【写真:Hint-Pot編集部】

 3時間後には、(A)が温度19.6度で、湿度47%でした。(B)は温度20.2度で、湿度46%です。1時間前から室温は上がったものの、湿度はキープできていました。

新聞紙が倒れてしまった【写真:Hint-Pot編集部】
新聞紙が倒れてしまった【写真:Hint-Pot編集部】

 新聞紙が水を多く含んでしまい、その重みで今にも倒れそうに。そして、その後も観察を続けたところ、3時間半後に水を吸った新聞紙が倒れ始めてしまうという驚きの結果でした。

 簡易加湿器を使用するのであれば、短時間で新聞を変えたほうが良さそうです。

ちょっとした乾燥対策として行うのであれば簡単

 加熱式加湿器などほどではありませんが、簡易加湿器は確かに多少の効果があるようです。しかし、時間経過とともに新聞紙がやわらかくなってしまうため、長時間の加湿には向かないかもしれません。

 また、新聞紙が長く水に浸かっていると、黒いインクがバケツに移ってしまうため、気になる方は黒いバケツを使うなどの工夫が必要です。

 災害時で停電しているときや、加湿器がないときなどに乾燥が気になる場合は、応急処置として覚えておくと便利でしょう。

(Hint-Pot編集部)