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日本人ママがハワイで暮らしで2人目を考えられない切実な理由 日本では考えられない保育園事情

公開日:  /  更新日:

著者:i-know

海外暮らしのため、自分の親の助けを得られない日本人ママが多い

ハワイらしい、パイナップル型の遊具。公園で「はじめまして」の子ども同士でも仲良く遊ぶ【写真:i-knowさん】
ハワイらしい、パイナップル型の遊具。公園で「はじめまして」の子ども同士でも仲良く遊ぶ【写真:i-knowさん】

 もうひとつ、ハワイで子育てするなかで意外だったのは“ひとりっ子”が多いことでした。南の島というと子だくさんなイメージがあり(個人の感想です)、もちろんイメージ通り、子どもが3~4人いる家庭もあります(ステップファミリーなどを含む)。しかし、昨今のアメリカでは、子どもがいる家庭の20%がひとりっ子なのだとか。つまり、5人に1人はひとりっ子。これは日本とほぼ同じ割合だそうです。

 私の周囲だけでいうと、ひとりっ子は3~4人に1人います。ロコのママ友、そしてハワイで暮らす日本人ママ友、それぞれで理由が異なるのが興味深いところです。

 ロコのママ友の場合は、夫との不仲や、ひとりの子どもに教育費をかけたいといった理由が多いです。これは日本の家庭にも共通するでしょうか。一方、ハワイに住む日本人ママ友の場合、自分の親の助けが得られない環境下で、2人目を持つことは考えられない人が多いように思います。

 日本なら、親が近くに住んでいなくても保育園に預けて働くこともできますが、ハワイのプリスクール(保育園)は平均して月額1200ドル(約19万円)かかるので、それを2人分……と考えると、フルタイムで働いたお金がすべてプリスクール代に消えてしまいます。

 しかも、保育の質が値段に見合っていないので、子ども2人以上いる日本人ママさんは、義務教育が始まる前の年の1年間だけプリスクールに通わせる人がほとんどです(我が家もそうでした)。

 ひとりっ子が良いのか、兄弟姉妹がいたほうが良いのかは、永遠に答えが見つからないテーマ。しかし、ハワイを訪れる日本人観光客の場合、圧倒的にひとりっ子家庭が多く見受けられるので「やっぱり経済的に余裕が生まれるのだなぁ」と、納得させられる私なのでした。

(i-know)

i-know(いのう)

大学卒業後、即フリーランスライターに。お笑い雑誌やファッション誌で、著名人のインタビューを中心に活躍。大好きな東方神起に取材できたことを機に、日本のキャリアに一区切りをつけ、2013年、単身ニューヨークへ。2015年、ハワイのロコ(地元民)と結婚し、現在は2人の子ども(7歳、4歳)を完璧なバイリンガルに育てるべく奮闘している。