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シンガポールのトイレにある「不思議」な設備 日本人が見慣れない光景に驚き 「慣れていないとびしょ濡れに…」
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シンガポールには便器の横にホースがついたタイプのトイレも

シンガポールは多民族国家で、信仰している宗教も人それぞれ。それが、シンガポールのトイレ文化にも大きく影響しています。
ときどき、便器の横にホースがついているトイレを見かけるのですが、初めて見たとき、これをなんのために使うのか不思議でした。これは、イスラム教の人たちが、用を足したあとに紙ではなく水でおしりを洗う習慣があるからだそう。
ヘッドの部分にあるレバーを握ると水が出てくるのですが、使い慣れていないと思わぬ角度や強さで水が出て、体がびしょ濡れになってしまった……というような声も聞きますので、温水洗浄便座のシャワー機能の代わりとして安易に使わないほうがいいでしょう。そして、このホースがあるトイレは床が濡れていることもあるので、入る前に少し注意が必要です。
シンガポールでトイレを使うときは、駅やホーカーセンター(屋台が集まったフードコートのようなもの)よりも、ショッピングモールやレストランなどのほうが清掃が行き届いた状態であることが多いので、行く場所を選ぶのも快適に過ごすコツのひとつですね。
清潔度がとても高い日本から海外に出ると、衛生面に不安を覚えることもしばしば。しかし、シンガポールのトイレはあまり抵抗なく使用できるので、生活するうえでとても助かっています。こうしてトイレ環境が整っていることも、子連れの旅行地として人気があるといわれる理由につながっているかもしれませんね。
(荒木 優里)
荒木 優里(あらき・ゆり)
米ニューヨーク州在住のフリーアナウンサー。慶應義塾大学を卒業後、KSB瀬戸内海放送、テレビ埼玉で局アナとして勤務し、報道番組のキャスターや情報番組の中継リポーターなどを担当。2022年夏に渡米し、現在は初めて体験する海外生活での奮闘ぶりを日々発信中。