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結婚半年で夫が単身赴任に 帯同を拒否された女性 夫婦カウンセラーの見解は
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教えてくれた人:夫婦カウンセラー・原嶋 めぐみ
もし夫婦を続けたかったのであれば、もっと話し合いが必要だった
えりさんの身に起こった出来事について、夫婦カウンセラーの原嶋めぐみさんに聞いてもらったところ、問題点として考えられることが2つあると指摘します。
「まず、夫の転勤が決まった際、話し合いをもっと重ねるべきだったと思います。えりさん自身は帯同するつもりがあったのに、なぜ夫は拒否をするのか、きちんと突き詰める必要がありました。
たとえば、夫が金銭面を理由に挙げたとしたならば、別々に暮らした場合と、仕事を辞めて帯同した場合とで生活費にはどのような違いがあるのかなど、専門家を入れるなどして具体的に考えてみたでしょうか。もちろん異動までの時間が短い場合もあるので、夫が先に引っ越すとしても、今後どうするのか継続して話し合いをしていくべきだったと思います」
将来を見通した人生ビジョンを夫と話し合えるかが、夫婦の形を作るうえで重要だと原嶋さんは言います。
「2つ目は、夫が月に一度帰ってくるという約束を破り、連絡もあまり取れなくなったときに、福岡までえりさんのほうから会いにいくなど、何か策は講じたのかということです。離れて暮らしているなか、そのまま放っておいたら心の距離もますます遠くなってしまいます。話し合いの前に身辺調査を依頼している点から、えりさんの気持ちもそのときにはすでに離れてしまっていたと思いますが、もしも夫婦として続けたかったのであれば、そうした努力も必要だったかもしれません」
夫婦によっては、話し合いにならない場合もあります。「えりさんのように離婚を選択することも間違いではありません」と原嶋さんは結びました。
(和栗 恵)