からだ・美容
更年期が膣内環境に及ぼす影響 「強い悪臭」は病の可能性も 注意すべきことを専門医に聞いた
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教えてくれた人:百束 全人
黄色や血が混じったおりものにも要注意
このような感染症だけでなく、更年期は女性ホルモンの低下によって、膣が萎縮し炎症する「萎縮性疾患」が挙げられます。症状としては膣の乾燥感、違和感、刺激症状などがあり、細菌感染を合併すると、黄色の膿性のおりものや悪臭を伴います。この場合は適切な抗生剤による治療が必要です。
また、おりものに血が混じる場合は、子宮頸がんや子宮体がんの可能性も考えられます。異常なおりものが出ている場合は、医療機関を受診しましょう。
膣トラブルを防ぐために日常でできることとは
日常では、免疫力を高める生活習慣を心がけましょう。たとえばストレス管理、栄養バランスの良い食事、適度な運動、質の良い睡眠などが挙げられます。リラックス効果が高まる温泉浴などもおすすめです。
膣内やデリケートゾーンの洗いすぎにも注意してください。気になるからといって、ビデなどで膣内を過度に洗うのは良くありません。洗う際は、pHが整うデリケートゾーン専用のソープを使い、通気性の良い綿素材の下着を選ぶなど工夫しましょう。ナプキンやおりものシート、吸水パッドなどを使用する際は、こまめに交換してください。
日頃のケアと早めの対応が、膣トラブルを防ぐカギです。気になる症状があれば、ためらわず専門医に相談しましょう。
(Hint-Pot編集部)