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300年続く“高知の台所” 朝ドラの舞台で楽しむとっておきの地元グルメと楽しみ方
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高知名産の品々 全国区になりつつある「田舎ずし」も

海の幸に恵まれ、魚介が豊富なイメージがある高知県ですが、人気の「すし」は魚ではありません。「田舎ずし」と呼ばれ、山が険しい高知県山間部で親しまれるごちそうです。名産のユズ酢を使った酢飯の上に、タケノコやミョウガ、シイタケなどがのっています。
珍しいのは、イタドリです。山間部でとれる山菜の一種で、タデ科の植物。高知県ではよく食べられるそうで、歯ごたえがコリッとしていて、癖になるおいしさです。「日曜市」でも、塩漬けされたものなどが売られているので、気に入ったらお土産に買って帰ることもできます。ほかにも、「やけど」という痛そうな名前の魚も。「ハダカイワシ」と呼ばれるもので、水揚げの際にウロコがはがれ、軽いやけどを負ったように見えることから、その名がついたといわれています。干物を軽くあぶるとお酒に合うので、左党へのお土産にいかがでしょう。
歩き疲れたら、観光客に人気の隣接するスポット「ひろめ市場」で腹ごしらえ。まずは席を確保して、いろいろなお店をめぐってみてください。カツオのタタキは、ぜひとも食べたい一品です。最近はポン酢ではなく、塩タタキが主流になりつつあるそう。カツオの味と、わら焼きの香りがダイレクトに伝わってきます。これに高知県の酒「酔鯨」や「船中八策」などを合わせるのもいいでしょう。
(芳賀 宏)