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子なし仲良し夫婦が離婚 原因は意外にも「愛犬」 破局後も互いの両親まで入り乱れての“場外乱闘”状態に

公開日:  /  更新日:

著者:和栗 恵

家にやってきた子犬 その愛くるしさに虜になった夫婦

 愛犬が来て、夫婦仲が良くなると思っていた友子さん。ところが、仲が深まるどころかギスギスし出してしまったといいます。その理由は、驚くべきものでした。

「夫も私も……根本的に、すごい負けず嫌いだったんですよね。2人だけの生活ではまったく気にならなかったのですが、犬が間に入ることでそれが顕著に出てしまったというか……。ある日、夫の友達が犬を見に来たんですよ。その時、その友達が『このわんちゃん、何だか友子の方に懐いてるみたい~』って言ったんですよ。もちろん私自身、愛情をたっぷり込めて育てていましたから。『何言ってんの? 当たり前じゃん?』って思ってしまったわけなんですけど(笑)」

 その友達が帰ったあと「やっぱり私の方に懐いていたか~、かわいい子ね!」と、思わず犬に向かってニヤニヤしてしまったという友子さん。しかし、夫から「犬に対することは平等じゃないとおかしいだろ!」と言われることが増えていったといいます。

 朝のエサやりと散歩は早起きが得意な夫が、晩のエサやりと散歩は先に仕事から戻ってくる友子さんが担当。土日は揃って、車で1時間ほどのところにあるドッグランや、犬と一緒に行くことができるショッピングモールへ。

「たぶん表向きには、とても仲の良い夫婦として映っていたと思います。でも、私も夫も、対抗意識がメラメラと沸いてしまって……より犬に好かれたくて、朝ごはんと一緒に、ついついたくさんおやつをあげてしまっていました。もちろん、犬から絶対に嫌われたくないので、粗相をしても叱ることはしませんでした。それが夫には腹が立ったようで、怒鳴り合いのケンカになったこともあります。しかし、夫の方も、犬に好かれるためにひき肉を炒めたものをエサに混ぜたり、散歩中にアイスを買ってなめさせたりしていたようで……」

 ある日、夫婦そろって愛犬のワクチン接種のため、かかりつけの動物病院に連れていったところ、先生から怒られてしまったようです。

「獣医さんから『ダックスフンドはこういう体形をしているから、肥満は絶対にダメだって以前言いましたよね? 肥満気味になっていますが、犬を病気にさせたいんですか?』って言われて。でも、自分自身を反省するよりも前に『夫が勝手なことをするからだ!』って……なぜか、怒りが先に沸いてきちゃったんですよ。それは夫も同じだったようで、病院を出た途端に罵声を浴びせられました。『ちゃんとした食事をあげてるのか? 散歩が短いんじゃない? 犬の面倒は俺が全部見るから、愛情がないお前は、もう何も手を出さないでくれ!』って」