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「西郷隆盛に近付きたい」 鹿児島への“移住”を選んだ女性 ソムリエや着付けも学んだ自分らしい生き方とは

著者:Hint-Pot編集部・風間 久志

西郷隆盛は自身のライフワークと話す安川あかねさん【写真:Hint-Pot編集部】
西郷隆盛は自身のライフワークと話す安川あかねさん【写真:Hint-Pot編集部】

ホテル勤務でホスピタリティを極めようと着付けを習いソムリエの資格も取得

 まずはベースとなる家を鹿児島市で決めると、7年続けた鹿児島旅行で培った人脈を通じて、職場もすぐに決まった。

 鹿児島での最初の職場は「尚古集成館」。西郷隆盛とのゆかりもある、薩摩・島津家の歴史や文化を紹介する博物館だった。

 1年ほどした後、博物館の上司の紹介で、ホテルで勤務することに。すると、ホスピタリティを極めることに夢中になっていく。郷土料理を取り扱う和食のレストランに配属された事で「着付け」を習い、ワインなどのイベントに役立つと「ソムリエ」の資格も習得し、多くの観光客に鹿児島について正しい知識を教えたいという思いから「かごしま検定グランドマスター」にも合格した。

「自分が興味を持ったものに関しては、すごく追求してみたくなるというところがあります。実は私、調理師免許も持っていて。横須賀にいた頃においしいお店を探したりするのが面倒になって、それなら自分でおいしいものを作って食べたい、と思うようになったんです。歯科助手として働きながら、知り合いの居酒屋の厨房で働かせてもらい、調理師免許を取りました(笑)」

 このバイタリティは、仕事外のことでも広がっている。安川さんは現在、通常業務の傍らで企業や学校の依頼を受けて、西郷隆盛についての講演会を開く他、子どもたちのために手作りの紙芝居を披露している。

「鹿児島の人は面倒見が良くて優しい」 仕事や自らの活動を通じ鹿児島へ恩返しを

「鹿児島に来れば、いろいろなことを教えてもらえると思っていたんですけど、いざフタを開けてみたらそうじゃないところもあって。どんな偉人も語り部がいなくなれば忘れ去られてしまうという危機感が自分自身の中に芽生えたんです」

 鹿児島に住み20年近く。最近では講演会で西郷隆盛についての話をしたり、紙芝居で小学生に伝えている。ホテル業をはじめ、講演会や紙芝居など、人に役立つ仕事が好きだという安川さん。そこには「恩返し」の意味も込められているという。

「鹿児島の人って、私が知っている限りすごく面倒見がいいんですよね。例えば、ある場所を尋ねたりすると、言葉で説明するだけでなく、そこまで一緒に行って案内してくれたり。本当に温かくて優しい。だから鹿児島の人たちや鹿児島に少しでも恩返しができたらいいなって思っているんです」

 首都圏で生まれ育った人が、縁も所縁もない土地へ移住。その原動力とは何だったのか?

「興味ですかね。何かに興味を持つことの出会いやチャンスって、誰でも同じだけあると思うんです。それに気付くか気付かないかの違いだけで。私にとっては、それが『西郷隆盛』でした。もし何か少しでも興味を持てそうなことに出会ったら、いったんのめり込んでみるのもいいんじゃないかなって思います」

 西郷隆盛が好きすぎて、自身のライフワークとしている安川さん。自分らしさをとことん突き詰め、行動力や好奇心に満ちた生き方を満喫している。

(Hint-Pot編集部・風間 久志)

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