インタビュー

懸念される“コロナ離婚”増加 犬山紙子さん 「今まで積み重なってきたものが可視化されたことが理由」

著者:Hint-Pot編集部・風間 久志

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仲睦まじい犬山紙子さんと夫の劔樹人さん【写真提供:扶桑社】
仲睦まじい犬山紙子さんと夫の劔樹人さん【写真提供:扶桑社】

重要な「自己肯定感」 パートナーの「役に立っている」実感を持てる

 不満や不安を募らせ、それが爆発しないようにするには普段から話し合うことが大切で、意見を尊重してくれる人の存在も必要不可欠だという。

「お互いを理解し、リスペクトできている夫婦って、まずは相手の意見を尊重する。その上で議論が始まります。この誰かに無条件に尊重されることは『自己肯定感』にもつながってくるのかなと思うんです。『自分はどんな時でも生きていて良い』と思えるのが『自己肯定感』で、生きるためにとても大切なものです。相手の存在自体を否定しないのも大切ですし、愛情くらい察するだろうと思わず伝えることも大切です」

「自己肯定感」を高める、「自分を好きになる」……簡単なようで難しい。コツはあるのだろうか。

「以前受けたカウンセリングで言われたのは、例えば寝る前にその日あったことで自分を褒められることを挙げてみる。ハードルをめちゃめちゃ下げても問題ないので1つでも2つでも挙げる。『今日はお風呂掃除したぞ』とか、病気で寝ていても『今日はちゃんと休んでいて偉い』とか。私自身も寝る前に褒める習慣を付けていって、徐々に積み重ねて「まあ今日は何もできてない日だけど生きてるだけで偉い」と思えるようになりました」

  逆に相手の自尊心を傷付けてしまう行いについて聞いたところ、例えば「不倫」はされた側がとても否定されたような気持ちになるという。それまで築いてきた日々が全て崩れ落ちてしまったような気持ちになり、トラウマのようになってしまうことも。パートナーを守るため、まず自分が不倫をしないためにできることはあるのだろうか。

「不倫についての文献を読み込んでいる評論家の友人に聞いたところ、『自分が不倫に否定的だと言うことを周囲にアピールしておくこと』や『役割を固定したり、相手にストレスを与えたりしないこと』などのアドバイスをもらったことがありますが……。完全に不倫を防ぐのはなかなか難しいと思います。不倫はどのように起きるか、どうやってその後リカバリーするのかを先に知っておくことが一番のワクチンになるかもしれません」

 多くの夫婦を取材してきた犬山さんに、印象に残っているのはどんな夫婦だったのか聞いてみた。

「漫画家の水谷さるころさんと映像演出家の野田真外さん夫婦はすごく印象に残っています。話し合いやコミュニケーションの取り方、ケンカする原因を、さるころさん夫婦はしっかりと考えたり分析されたりしていて。ケンカをしても、互いに「夫婦としてよりよくやっていこう」という気持ちがあるから、実りある話し合いがその後になされる。野田さんご自身その話し合いの中で『キレなくなった』そうです。自分たちなりの『話し合いのルール』を作るなど、『お互いを尊重して話し合いができる関係性が重要』ということが改めて実感できた取材でした」

 夫婦間での「話し合い」やコミュニケーションの重要性について犬山さんは話してくれた。

◇犬山紙子(いぬやま・かみこ)
1981年大阪府生まれのコラムニスト。2011年“美女にもかかわらず負けている恋愛エピソード”を収集した著書「負け美女~ルックスが仇になる~」(マガジンハウス刊)でデビュー。その後も「高学歴男子はなぜモテないのか」(扶桑社新書)、「言ってはいけないクソバイス」(ポプラ社刊)など計14冊の著書を上梓。近年は執筆業のみならずTVコメンテーターとしても活躍。「スッキリ」(日本テレビ系)、「ワイド!スクランブル」(テレビ朝日系)、「報道ランナー」(関西テレビ)にて日替わりコメンテーターとして毎週出演中。

(Hint-Pot編集部・風間 久志)