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農家の嫁がやっている 旬の「ミョウガ」は“丸のまま”で 肉巻きや天ぷらがおすすめ おいしい見分け方や保存方法

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著者:こばやし なつみ

薬味としてだけでなく ミョウガを丸のまま味わってみて

採れたての泥付きミョウガ【写真:こばやしなつみ】
採れたての泥付きミョウガ【写真:こばやしなつみ】

 ミョウガの主な産地は、高知、秋田、奈良、群馬などですが、全国的に自生しているようです。通年流通しているミョウガは、ビニールハウスで土を使わずヤシ殻で作った培地に溶かした液肥をコンピューター制御で与える「養液栽培」などで生産されています。

 ちなみに歴史的にも古く、3世紀に書かれた「魏志倭人伝」にも記載があり、また東大寺の正倉院に所蔵されている古文書にも、奈良時代や平安時代にミョウガが栽培され、香辛料や漬け物として食されていたことが記されているそうです。

 江戸時代から大正時代にかけては東京の早稲田周辺で広く栽培され、徳川将軍家の食膳を彩ったといいます。明治時代以降に早稲田周辺に宅地造成が進んだことでミョウガ畑はなくなったものの、2011年に江戸東京野菜「早稲田みょうが」として復活したとか。

 初夏から秋にかけては、直売所やスーパーの地場野菜コーナーに露地で育ったミョウガが出回りますので、たくさん手に入る時期でもあります。手に入った場合は、ぜひ薬味としてだけではなく、切らずに“丸のまま”で肉巻きにしたり、または天ぷらの具として揚げたりしても、みずみずしさが凝縮されていて食べ応えがあります。おいしいですよ。

おいしいミョウガの見分け方と保存方法とは

○見分け方
 実が硬く、ぷっくりしていてピンク色のものが、中身が締まっていておいしいです。軽く触ってふかふかしていると、中身がスカスカで食べ応えに欠ける可能性があります。

○保存方法
 手に入ったら濡らしたキッチンペーパーで包んで冷蔵庫で保管し、3~4日以内に食べ切ることをおすすめします。常温で放置すると、ミョウガの頭から花が首を伸ばして咲いてきてしまいます。

 大量に手に入ったら、千切りや輪切りなどお好みの形に刻んで冷凍も可能ですが、風味や食感は落ちるので、スープや炒め物などの具として、調理の最後にサッと火を通すようにして使うとおいしく食べられると思います。

【参考】
独立行政法人 農畜産業振興機構 https://www.alic.go.jp/content/000152836.pdf
「もっとからだにおいしい 野菜の便利帳」(監修:白鳥 早奈英・板木 利隆、発行:高橋書店)
「野菜の日本史」(著者:青葉 高、発行:八坂書房)
「江戸東京野菜」(著者:佐藤 勝彦、発行:マガジンランド)
東京の農林水産総合サイト https://tokyogrown.jp/product/detail?id=571275

(こばやし なつみ)