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漫画

子のお絵描きで親が気を付けること 画家の助言を伝える漫画が超役立つ! 「参考にさせて」

著者:Hint-Pot編集部

カモ以外を描くようになった子どもの“その後”は?

 漫画をツイッターで公開すると大きな反響を呼び、「言葉かけなど参考にさせてください」「Sさんの人柄も良いんだろな」といったコメントが付いたこの漫画。なぜ描こうと思ったのかや、子どもの“その後”についてなど、もしこぴさんに話を伺いました。

Q.エッセイ漫画を描くようになったのはいつ頃からですか? またその理由を教えてください。
「昨年の7月からです。子どもが免疫性血小板減少症という珍しい病気になり、入院生活を体験したことや、コロナ禍で行動が大きく制限されたことがきっかけで、改めて何気ない日常の尊さを感じました。しかし、育児中は忙しく、起きたことや思ったことをすぐ忘れてしまうので、何か形に残したいと思い、育児漫画を描き始めました」

Q.今回Sさんに話を聞いた中で、一番心に響いたポイントを教えてください。
「子どもの『邪魔をしない』という視点です。子どもを育てていると、ついつい余計なことを言ったり、手取り足取り教えてあげたくなったり、代わりにやってあげたくなったりします。その方が、大人にとっては時間がかからなくて楽だからです。

 でも、子どもは子どもなりに自分を成長させるため日々いろんな挑戦をしていて、大人の過干渉はその大切な意欲を妨げてしまうかもしれない、と改めて感じました。これは絵にかかわらず、子育て全般に言えることだなと思います」

Q.その後、息子さんの様子で他にも何か変化したことがあれば教えてください。
「あれ以来、本当にいろんなモチーフを描くようになりました。今は乗り物が大好きなので、電車や新幹線、車、車メーカーのエンブレムが多いですかね……。あと驚いたのが、『痛い』や『寒い』などの感覚を表現していたことです。非常に抽象的な表現なのでつぶやきを聞いていないと何を描いたかは分からないのですが。

 こうした息子の表現を忘れないように、写真を撮ったり、画用紙にメモしたりするようにしています。後から一緒に見返すと、ちゃんと自分で何を描いたか子どもが覚えていたりして、面白いです」

Q.多くの反響がありましたが、心に残った感想や投稿後に感じたことなどありましたら教えてください。
「引用リツイートで、子どもの頃、担任の先生から写実的な描写を強要されて苦痛を感じ、絵と疎遠になってしまったという方のエピソードが心に残りました。大人の言葉が、子どもの意欲を奪ってしまうのは悲しいことです。絵に限らず、服装や髪型なども、子どもたちがのびのびと表現できる世の中になったらいいなと思います」

Q.今後取材をしたいテーマやどのような漫画を描いていきたいか、展望を教えてください。
「今一番やってみたいのは『子育てについて人類学的に考える』漫画です。世界の子育てや教育に興味があり、日頃から本を読んだり、仕事でも教育関係の取材をしたりしているのですが、『カナダの先住民族の子育てとモンテッソーリ教育には共通点があるかも』とか、『分娩台の上での出産は意外と最近始まったんだな』とか、日々いろんな発見があります。

 子育ては選択の連続ですが、正解がなく、『本当にこれでいいのかな』と不安な気持ちになったり、他者から指摘される機会も少ないので独りよがりになったりしがちです。人類学的な視点からいろんな地域の子育てを学び、自分の“当たり前”を見直してみる作業は、何より自分自身の役に立ちそうだなと思っています。

 ただ、なかなかハイカロリーな作業なのと仕事の忙しさに波があるので、いつできるか分かりませんが……。日常のほのぼのエピソードを描く漫画は並行して続けていきたいと思っています」

Q.最後に読者へメッセージを
「このほど、『#知識ゼロ母の乗りもの入門記』という新シリーズの公開をツイッターで始めました。子どもが大の乗り物好きなのですが、私は今まで一度も乗り物に興味を持ったことがなく、乗り物界で常識とされることを本当に何も知らないので、超・素人的な立場から感じた驚きや発見をまとめていきたいと思っています。ゆるゆると随時更新予定です」

 多くの親が「正解がない」子育てに奮闘し、幸せを感じ、時には不安を覚えています。そんな人たちの心に届く漫画を今後も期待したいですね。

(Hint-Pot編集部)

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