インタビュー

眠る時も一緒…岡本玲の念願だった猫との暮らし 「張り詰めた糸をほぐしてくれる存在」

著者:Hint-Pot編集部・西村 綾乃

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駅で発見された保護猫をお迎え 寝る時も一緒に

岡本玲さん【写真提供:KAAT神奈川芸術劇場】
岡本玲さん【写真提供:KAAT神奈川芸術劇場】

「猫という生態系を、とろろから教わった」という岡本さん。元々保護猫に興味があったことから、数年前から「おうちがない猫が見つかった時は教えて」と知り合いに話していました。

「2年くらい前に、JR東中野駅で迷い猫が発見されたと友人を通じて連絡があったんです。飼い主が見つからなければ保健所で処分されてしまうと聞いて、いてもたってもいられなかった」

 対面した猫は人に慣れており、毛並みも美しく、爪も切り揃えられていました。「大切に育てられている」という印象を持ったことから、「迷い猫なのかも」と思い、アカウントを持っているツイッターで「保護しました」と発信。飼い主が名乗り出るのを1か月ほど待っていました。

 飼い主からの連絡を待つ間、名乗り出ないことも想定し、とろろちゃんと共同生活できるよう準備も進めていました。気が強いとろろちゃんは、自分よりも一回り大きい新入りを警戒し、威嚇を続けていたそう。

 1か月が経った時、「うちの子になりなさい」と保護猫を迎えることを決めた岡本さんは「おかか」ちゃんと名付けました。ケンカばかりしていた2匹ですが、別々にしていた部屋の扉を開けておいたある日、急接近する出来事があったそうです。

「私が不在にしていた時に、おかかがキャットフードの袋を器用に取り出していて、勝手に食べてしまっていたんです。帰宅したら、ぼろぼろに破れた袋と、こぼれたキャットフードが散らばっていた。初めてぐらいに、すごく怒りました」と回想します。

 その剣幕におかかちゃんは激しく落ち込んだそう。遠巻きに見ていたとろろちゃんは「私は知らない」とすましていたようですが、「食べなかったわけがない!!」と岡本さん。おかかちゃんがとろろちゃんの後ろに隠れてすまなそうにしていたこの時から、2匹の距離が縮まりました。

「例えば学校で友達とちょっと悪さをして一緒に先生に怒られた後、仲良くなったりするじゃないですか。人間も猫も同じなんだなと思いました。今ではお互いのシッポを絡ませて眠ったり、とても仲良くしています」

 帰宅した岡本さんがソファに座ると、その膝の上がおかかちゃんの指定席。自分を人間だと思っているというとろろちゃんは、岡本さんの枕に頭を乗せて眠ります。岡本さんはそんな2匹を「張り詰めた糸をほぐしてくれた、猫たちはかけがえのない存在」として、成長を見守っています。

◇岡本玲(おかもと・れい)
1991年6月18日、和歌山県生まれ。女優。第7回雑誌「ニコラ」専属モデルオーディションでグランプリを獲得し、デビュー。以後、ドラマ・映画・CM・舞台と多方面で活躍中。
主な舞台出演作に、『壁蝨』(加藤拓也作・演出)、『熱帯樹』(三島由紀夫作・小川絵梨子演出)、『罪男と罰男』(丸尾丸一郎脚本・演出)『迷子』(谷碧仁作・演出)、『森 フォレ』(上村聡史演出)など。2020年1月には二人芝居『ダニーと紺碧の海』を自身による企画プロデュースで上演するなど、精力的に活動している。
2021年8月27日からはKAAT神奈川芸術劇場(横浜市中区)で開催される舞台『湊横濱荒狗挽歌~新粧、三人吉三。』に出演する。

 
◇KAAT神奈川芸術劇場プロデュース『湊横濱荒狗挽歌~新粧、三人吉三。』(みなとよこはまあらぶるいぬのさけび~しんそう、さんにんきちさ。)
作:野木萌葱
演出:シライケイタ
出演:玉城裕規・岡本玲・森優作/渡辺哲・山本亨・ラサール石井 ほか
日程:2021年8月27日(金)~9月12日(日)
会場:KAAT神奈川芸術劇場〈大スタジオ〉
公式サイト:https://www.kaat.jp/d/minatoyokohama

(Hint-Pot編集部・西村 綾乃)