料理・グルメ

今が旬の柿 「赤くなると医者が青くなる」理由とは? 選び方と保存のコツも

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:和漢 歩実

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甘柿、渋柿、干し柿の栄養素の違い

干し柿(写真はイメージ)【写真:写真AC】
干し柿(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 大きく分けると柿は甘柿と渋柿の2つ。渋柿にはタンニンという渋味の成分が含まれています。タンニン自体にはアルコール分解作用があるため、二日酔いの朝には一役買ってくれますが、渋柿は渋味が強くて食べられません。そこで先人たちは、渋柿の皮をむいて干すことで干し柿にすると、タンニンの性質が変わり甘くなることを発見しました。

 干し柿で人気の「あんぽ柿」は、水分を半分ほど飛ばしたものです。さらに乾燥させて白い粉がついたものを「枯露(ころ)」と言います。付いている白い粉は糖質であるグルコースの結晶です。

甘柿、渋柿、干し柿 栄養素の違いは?

 同じ柿でも甘柿、渋柿、干し柿の栄養素は違うのでしょうか? それぞれ100グラムあたりの栄養価の違いを、日本食品標準成分表2020年版(八訂)をもとに解説します。

○エネルギー、水分
甘柿:63キロカロリー、83.1グラム
渋柿:59キロカロリー、82.2グラム
干し柿:274キロカロリー、24.0グラム

○食物繊維、糖質
甘柿:1.6グラム、14.3グラム
渋柿:2.8グラム、14.1グラム
干し柿:14.0グラム、57.3グラム

 水分が少ない干し柿は、他の成分などが増えて栄養価が高くなります。エネルギーは高めなので食べ過ぎには注意してください。一方で、腸内環境を整える食物繊維はたっぷり含まれています。糖質が高いのも干し柿の特徴です。

○ビタミンA(βカロテン当量)、ビタミンC
甘柿:420マイクログラム、70ミリグラム
渋柿:300マイクログラム、55ミリグラム
干し柿:1400マイクログラム、2ミリグラム

○カリウム
甘柿:170ミリグラム
渋柿:200ミリグラム
干し柿:670ミリグラム

 干し柿のビタミンAはとても増えますが、ビタミンCは水分と比例して減少します。また、むくみや高血圧の予防に期待されるカリウムは干し柿が一番多く含んでいます。