Hint-Pot | ヒントポット ―くらしがきらめく ヒントのギフト―

カルチャー

「僕たちくらいしか外国人観光客がいなかった」 アメリカ人が日本で魅了された地方都市 「行くべき」と思った理由とは

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

サンフランシスコ出身の(左から)ジャフィさんとゼフィルさん【写真:Hint-Pot編集部】
サンフランシスコ出身の(左から)ジャフィさんとゼフィルさん【写真:Hint-Pot編集部】

 日本を訪れる外国人観光客が、「行ってみたい」と思う場所はさまざま。東京や大阪など、定番の観光地以外にも注目している人は少なくありません。初めて日本を訪れているアメリカ人男性は、仕事の縁がきっかけで足を運んだ地方都市が印象に残っているといいます。いったい、どんなところへ行ったのでしょうか。

 ◇ ◇ ◇

きっかけは酒蔵訪問 世界中から注目を集める年に

 初めて日本を訪れている、アメリカ西海岸・サンフランシスコ出身のジャフィさんとゼフィルさん。ふたりは10日間の滞在で、富山、高山、京都、大阪、東京をめぐっています。

 ジャフィさんは、ワインの産地として有名なカリフォルニア州のナパで飲食関係の仕事をしているそう。そこでは、日本酒も注目を集めているといいます。

「カリフォルニアでも日本酒はとても人気で、料理とのペアリングをみんな研究しています。仕事で日本酒の酒蔵にツテがあったのと、日本にも行ってみたかったので、弟分のゼフィルを誘ったんです」

 ふたりが訪れたのは富山県白岩地方にある、日本酒ブランド「IWA」の酒蔵。「IWA」は、世界最高峰のシャンパーニュメゾン「ドン ペリニヨン」の醸造最高責任者を務めたフランス人が立ち上げた日本酒ブランドです。

 富山では酒蔵だけでなく、美しい自然に触れながら観光も満喫。ふたりとも、富山の魅力にすっかり心を奪われたようです。

「周りには僕たちくらいしか外国人観光客がいませんでした。どこでも歓迎されて、すごく親切にしてもらいました。とてもオーセンティックで、スペシャルな地域ですね。雪もすごく美しかったです」

 アメリカのニューヨーク・タイムズ紙で、「2025年に行くべき52か所」のひとつに選出されている富山。「混雑を避けながら文化的な感動と美食を楽しむことができる」と評価されており、ふたりもそれを体験したようです。

 ゼフィルさんも「ちょうど僕たちが行ったあとに、富山が選ばれたのを知りました。だから僕らは先取りです(笑)。行くべきってすすめたいと思いますよ」と、胸を張って喜んでいました。

「小さい街が好きだから、家族とまた帰ってきたいと思います」と笑みを浮かべ、大満足な様子のふたり。次の訪日では別の場所にも足を運んで、新たな日本の魅力を発見してほしいですね。

(Hint-Pot編集部)