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「まるで物語から出てきたよう」 アメリカ人がジブリ作品になぞらえた東京のディープな人気スポットとは
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外国人観光客のなかには、日本にしかない雰囲気や人との交流を楽しみにしている人もいます。初訪日のアメリカ人母娘は、滞在中に訪れた外国人にも人気のスポットが印象に残っているそう。いったい、どんな場所なのでしょうか。
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「幼い頃からずっと日本のすべてに魅了されてきました」
アメリカ・オハイオ州から、初めて日本を訪れたメリッサさんとデヴォンさん母娘。10日間の滞在で、東京を中心に観光する予定です。娘のデヴォンさんたっての希望で、今回の母娘旅行が実現しました。
「日本に来ることは私のかねてからの夢でした。幼い頃からずっと日本のすべてに魅了されてきました。文化、食、人、アニメ、すべてです」
日本について、しっかりと下調べをしてきた娘のデヴォンさんに連れられ、さまざまな場所を楽しんでいるメリッサさん。「私たちの出身地はどちらかというと、建物や建造物が広範囲に広がっているんですよね。オハイオ州はどちらかというと田舎っぽいエリアなので」と、地元と東京の街が大きく違うことを実感しているといいます。
デヴォンさんも「私は大都市に憧れがあって。東京の街は、なんとなくニューヨークの街並のように感じますね。どこに行っても、本当にかっこいい!」と、初めての東京に興奮が止まりません。
「独特のムードが素晴らしかったです」
さまざまな場所に足を運んでいるふたりには、とくに印象的なスポットがあったそう。
「インターネットで日本のBar Hopping Streetとして有名な場所です。古き良き日本を感じさせ、アメリカにはない独特のムードが素晴らしかったです」とメリッサさんが振り返ったのは、新宿西口にある飲食店街の「思い出横丁」です。
「狭い路地の中に小さなレストランやバーがたくさんあって、とても楽しかったです。私の一番のお気に入りですね。まるで物語から出てきたような、どこかジブリの『千と千尋の神隠し』のようでした。夜になるとちょうちんが灯されて、雰囲気がとても魅力的な通りです」
そうデヴォンさんが絶賛する「思い出横丁」は、近年、昭和レトロな雰囲気が人気を集めています。昨今は訪日外国人がSNSで発信するなどし、口コミで注目エリアに。日本ならではのディープな“Bar”めぐりを楽しみたい外国人の姿も多くみられ、観光スポットになりつつあります。
「細い路地のどこからともなく、おいしそうな匂いが漂ってくるんですよ。小さなお店がぎゅうぎゅうに並んでいて、どの店も温かい雰囲気で迎えてくれる感じがしました。それに、日本の人たちと観光客が一緒に楽しんでいる様子が見られて、すごくローカルな体験ができました」
東京でしかできない貴重な体験を楽しんだふたり。残りの滞在でも、日本の魅力を発見してほしいですね。
(Hint-Pot編集部)