朝は体温を上げることが大切　その理由とは

　朝、起きてまず最初に口にするものはなんですか？　お水？　ジュース？　それともスムージー？　どれも冷たいものなら、おなかに入れる順番を変えた方がよいかもしれません。

「1日24時間を効率的に使うために大事なのは、朝、体温を上げることです」と語るのは、著書「病気が逃げ出す上体温のすすめ」など、健康管理の基本として体温に注目する芝大門いまづクリニック院長の今津義宏氏。体温を上げるというと、なにか特別に時間をかけてやらなくてはいけないかと思いきや、今津氏が勧める方法はいたってシンプル。「まず最初に温かい飲みものを摂取することです」と言います。

　今津氏によると、1日のうちで最も体温が下がっている朝の身体を温めることで、1日全体の体温を上げることができるとのことです。最初に温かいものを摂取することで胃の周りの血液が温まり、その血液がおよそ１分で身体中を駆け巡って、全身の体温を上げていきます。体温を上げると、エネルギー代謝の効率が上がり、免疫力もアップ。身体全体のエネルギー上昇は、冷たさを緩和する力が強くなっているので、次に冷たいものを摂取しても体温を保つことは簡単になるとのこと。しかし、最初に冷たいものをとると、身体は一気に冷えてしまうそうです。

　目覚めたときにおなかをそっと触ってみて冷たさを感じる人は、特に注意が必要だと指摘します。今津氏は「起き抜けにおなかを触って冷たいと感じるのは身体が芯から冷えている状態。体の不調にもつながるので、ぜひ温かい飲みものを摂取することを習慣にして朝の体温を上げることを心がけていただきたい」と話します。