どうぶつ
ペットの防災 かけがえのない“家族”を守るために
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同行避難をスムーズにするには事前の対策やしつけが大切
前述した通り、過去の災害の経験をもとに、現在はペットとの同行避難が推奨されているが、飼い主の責任としていつでも一緒に連れていける状況か、以下を確認しておくことが必要である。
・頭数は適正か
・大型犬や、自力で動けない状態の病気や高齢の犬の移動手段
・猫は呼び戻しが難しいので室内飼いに
・もしもはぐれてしまったときのために、迷子札やマイクロチップをつける
・家族で避難経路の確認や、動物を連れての避難訓練
また、ペットに関する救援物資は後回しになりがちなため、最低5日分の備品を用意しておくと安心だ。特に環境省が推奨する、持ち出し優先度の高い以下のアイテムは必須。
・薬、療法食
・フード、水
・予備の首輪、リード
・食器
・ガムテープ
犬の場合には、日ごろのしつけも大切になってくる。万が一、避難所での集団生活を送ることになった際には、周りの人に迷惑をかけないよう無駄吠えをさせない訓練や、ケージの出入りに慣らしておくことも重要である。
大災害はいつ自分の身に降りかかるかわからない。日ごろから準備をし、十分な用意をしておくことが、家族の一員であるペットの命を救い、もしものときのストレスの軽減にも役に立つはずだ。ペットの同行避難が推奨される現在、飼い主としての責任を今一度考えておく必要がある。
※参考:
アイペット損害保険株式会社『ペットのための防災対策に関する調査~「ペットの同行避難」が推奨されていることを知っている飼育者はわずか20.8%~』平成30年3月13日リリース
環境省『ペットも守ろう! 防災対策 備えよう!いつもいっしょにいたいから』平成29年9月発行
(Hint-Pot編集部)