どうぶつ
ただ水を沸かすだけじゃない 知っておきたい白湯のお作法
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教えてくれた人:「ふくろう堂」ちえ
アーユルヴェーダ式白湯には作り方に意味がある
材料は水だけなのでお財布に優しいし、気軽に取り入れられる健康法のひとつとして白湯を飲んでいる方も多いのではないでしょうか。体温を上げる、新陳代謝がアップする、冷えた胃腸が温まるので消化の働きを助ける、血液循環が良くなる、免疫力がアップする、デトックスされるなど、体調を整えるためのさまざまな利点が挙げられ、日本でも昔からなじみがありますよね。
ところで、白湯というと、どのように作っていますか? 沸騰した湯が冷めるのを待つ人、ぬるめの湯にするために沸騰した湯に水を加える人、沸騰する前に火を止めてぬるめの湯に調整する人……、作り方はそれぞれあると思います。水を沸かした湯だから大差ないのでは? と思う人もいるかもしれませんが、ちえさんによると実は作り方にポイントがあるそうです。
「白湯はお水を沸かしたお湯のことですが、水道水の場合は沸騰させることでカルキなどの不純物がとび、やわらかくまろやかな口あたりになります。アーユルヴェーダという古代インドで生まれた伝統医学では白湯は身体のバランスを整えてくれる飲み物として用いられ、作り方もちゃんとあるのですよ」
アーユルヴェーダの知恵が詰まった白湯の作り方のポイントを、ちえさんは次のように説明します。
「アーユルヴェーダでは、自然界に存在する、水、火、風のエネルギーを補給すると身体のバランスが整うと言われています。水のエネルギーを取り入れるために水を使い、火のエネルギーを取り入れるために、火で水を温めています。そして風のエネルギーを取り入れるために、現代では換気扇を回します」
白湯の作る工程にも、意味があるのですね。