飼い主のいないねこの繁殖を抑制し、不幸なねこの数を減らすためのTNR活動。X（ツイッター）では、そうした活動を通して、家族に迎えられたねこが話題になっています。すっかり家族の一員になった姿に感動する人が続出。飼い主さんに詳しいお話を伺いました。

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すっかり甘えん坊になった元保護ねこ

「保護して1か月半……ミルちゃんかわいく甘えるようになりました　保護して良かったなー」

　そんなコメントが添えられた写真には、優しい瞳でこちらを見つめるねこが。ツヤのある被毛から、飼い主さんの大きな愛情に包まれ、安心して過ごせていることがうかがえます。

　飼い主さんに心を許せるようになるまでには、少し時間がかかったようです。それでも、すっかりリラックスした今の姿からは、飼い主さんを信頼しているのが伝わってきます。

　この写真がXで公開されると、1.4万件もの“いいね”を集めました。リプライ（返信）には「本当に愛らしいおかお　これからも健やかに育ってほしいですね」「だいぶ前からいましたけどって表情」「とっても優しい安心しているおかおになってますね！　大好きって伝わってくる瞳　癒やしをありがとう」など、さまざまな声が寄せられています。

3匹の先住ねこと暮らすにぎやかな生活

　優しい表情が話題になったのは、元保護ねこで女の子の「ミル」ちゃん。外で生活していましたが、保護ねこ活動をしている飼い主さん家族の一員になりました。

「TNRした子にごはんをあげるのが日課なのですが、ある日、見たことのない子が一緒に来ました。その子がミルちゃんです。TNRした子が少しお世話をしているようにも見えましたが、基本的に“ひとり”で過ごしているようでした。ごはんをあげているうちにどんどん懐いてくれて、抱っこができるまでになり、保護することにしました」

　こうして、飼い主さんとの生活をスタートさせたミルちゃん。保護されたばかりの頃は、ごはんをあげるときにシャーシャーと、飼い主さんをしばらく警戒していたといいます。時間をかけておうちでの暮らしに慣れ、今ではいっぱい甘えるようになりました。

　話題になった写真にも、その様子がしっかり写っています。お気に入りのねこ用ベッドの上でくつろいでいるミルちゃんは、お腹いっぱいごはんを食べ、「そろそろ撫でてもらえるかな？」と期待の表情を浮かべていました。

のびのび過ごす愛猫　「保護して良かった」

　飼い主さんのおうちには、ミルちゃんのほかに5歳の女の子「うめ」ちゃん、1歳半の男の子「くぅ」くん、「むぎ」ちゃんがいます。

「3匹とも保護ねこです。うめちゃんは実家の近くにいたのを父が保護し、我が家にお迎えしました。くぅちゃんとむぎちゃんはきょうだいで、野良生活しており、お世話を数か月したのち保護しました」

　たくさんごはんを食べて、のびのびと過ごしている愛猫たちの姿を見て、飼い主さんは「保護して良かった」と目を細めます。

　これまでに、行き場のない、過酷な環境で生きるねこをたくさんお世話してきた飼い主さん。「ねこを捨てるのも、虐待するのも犯罪だということを、ひとりでも多くの方に理解してほしいです」と語気を強めます。1匹でも多くのねこたちが幸せになれるよう、願わずにはいられません。

○取材協力：こうめ（@umeshin5858）さん

（Hint-Pot編集部）