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「クソババア!」 フランス人教師から暴言…中村江里子さんが語ったフランス語習得の「転機」に驚きの声 「行動力と努力を心から尊敬」

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

フランスへ渡った当時のことを振り返った中村江里子さん(画像はスクリーンショット)
フランスへ渡った当時のことを振り返った中村江里子さん(画像はスクリーンショット)

 海外での生活で大きな壁となる言語。日常生活を送るうえでは一定以上、現地の言葉を理解する必要に迫られますが、習得するのは大変です。フランス・パリで暮らすフリーアナウンサーの中村江里子さん。自身のYouTubeチャンネル「中村江里子のフランス暮らし」(eriko.nakamura)で、フランス語の習得に苦労した当時の衝撃的な出来事を明かしました。

 ◇ ◇ ◇

「パリに住んで、なんともう26年目に…」

 30歳で渡仏したという中村さん。3月に56歳の誕生日を迎え「実は私、パリに住んで、なんともう26年目になってしまいました」と、人生の半分近くをフランスで生活していると振り返ります。さまざまな苦労があったなか、大変だったのはやはり言葉の壁です。

 当時は交際中だった夫のシャルルさんが帰国することになり、中村さんはフランス語がまったくできないまま渡仏することに。語学学校では初心者のクラスからスタートしました。

 最初は日本とフランスを行き来する多忙な生活を送っていましたが、日本での仕事をセーブし、語学学校で1日6時間勉強し、家でも3時間フランス語と向き合うように。努力の甲斐があって「生活の中で戸惑うけれども、何とか対応できるような」レベルになりました。

 しかし、語学学校で授業についていけない状況が続いたそう。若い欧米系の生徒たちに囲まれ、一番後ろの席にひとりで座り、消極的にしか授業に参加できなかった日々を明かしました。

「1人すごい嫌な先生がいて」

 そうしたなか、「1人すごい嫌な先生がいて」と切り出した中村さん。ミッシェルという45歳くらいの男性教師が、ドイツ人の若い生徒たちばかりをかまうため、疎外感をあったといいます。「本当に悲しくて。でも、しょうがないな。自分がもっと積極的に行かなきゃいけないのに」と反省していた中村さんに、ある日、事件が起きました。

 当時の状況について中村さんは、疎外感が態度に出て「不貞腐れている感じ」に見えたのではと分析。そんな中村さんに突然、ミッシェル先生が「クソババア!」と日本語で暴言を吐きます。

 言われた中村さんはもちろん、周囲も驚き「え? 江里子、それはどういう意味なの?」と説明を求められました。あまりの展開に混乱しながらも、「フランス語でなんて言うんだろう? そんな言葉があるのかな」と考え込んでしまったそう。

 するとミッシェル先生は、日本人の友達がいて「クソババアっていうのを教えてくれたんだ」と説明。

「なんていう友達だろうと思って(笑)。でもそうやって言われたときに、私の中では一生懸命『その言葉ってすごい失礼な言葉だし、使うべきじゃないと思います』って言い返して。それがきっかけで『こいつ、ちゃんと反応するんじゃん!』みたいな感じで、そこから先生もちょくちょく質問してくださるようになって……」

 そのことが転機となり、「ガンとこう自分でもわかるくらいこうステップアップして」という中村さんはその後、ミッシェル先生が大好きになったそう。日本人は、どうしても正確性を考えて躊躇しがちですが、間違っていても積極的にコミュニケーションする重要性を実感したようです。

 フランスでの日常をポジティブに発信している中村さんの意外な過去に、コメント欄には「語学学校のエピソードがおもしろかったです。異国の地での暮らし、前向きにとらえ努力されてこられたのですね」「江里子さんの行動力と努力を心から尊敬します」「こんなにこんなに素敵な江里子さんが発信してくださった苦労体験、本当に励まされます」「パリは素敵で華麗な生活を想像してしまいますが、住むとなるとやはりご苦労もあるのですね」など、ねぎらいと称賛の声が寄せられています。

(Hint-Pot編集部)