世界中で高く評価されている日本の食文化。とくに新鮮な魚介類のおいしさに感動する訪日外国人は少なくありません。繊細な職人技が施され、厳選された食材をふんだんに使った日本料理は、多くの訪日外国人にとって忘れられない体験になっています。外国人観光客に日本食を体験してもらいながら、日本の印象をインタビューするYouTubeチャンネル「日本食冒険記Tokyo Food Adventures」。ドイツから来日したカップルは、ある寿司ネタに苦手意識を抱いていたものの、その味の虜になっていました。いったい、何を食べたのでしょうか。

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新鮮な寿司ネタに魅了されるドイツ人カップル

　ドイツ最古の都市・トリーア出身のフィンさんと、恋人のクリスティーナさん。チャンネル運営者のDaisukeさんに案内され、本格的な寿司のコースを堪能しました。イカやカンパチ、マグロなど、さまざまな握り寿司を楽しむふたりの表情は、笑顔に包まれています。

　そんななか、職人が丁寧に握ったイクラの軍艦巻きが提供されると、クリスティーナさんの表情が少し曇りました。初めて見る食材に不安を隠せません。

「ごめん、ちょっと不安かも（笑）」というクリスティーナさんに、フィンさんは「一緒に食べてみようよ」と優しく励ますように声をかけます。

　恐る恐る口に運んだクリスティーナさんでしたが、イクラが口の中で弾けた瞬間、その表情は驚きに変わりました。「え!?　めっちゃうまいじゃん！　想像していた味と違った！」と、あまりのおいしさに感嘆の声を上げました。

イクラを食べた経験があるも「好きになれなかった」

「僕らが知らない魚や魚卵を食べられてすごくうれしいよ」と、日本の食文化の豊かさに感激するフィンさん。クリスティーナさんも、当初の不安が完全に吹き飛んだ様子で、「すごく質が高い！　不安だったけれどおいしかった」と大絶賛します。

　実は、フィンさんは以前にイクラを食べたことがあるそうですが、「好きになれなかった」といいます。日本で味わったイクラは、これまでの概念を完全に覆すものになったようです。

「ドイツで魚介を食べるときはいつも不安でね。本当に大丈夫かな？　って疑いながら食べるんだよ。日本だと心配しながら魚を食べなくて良いからうれしいよ」

　クリスティーナさんも、「正直、こんなに魚が好きって思うとは予想していなかった。本当に自分でも驚いているよ」と日本の新鮮な魚介にすっかり魅了された様子。さらに、「海鮮ってヘルシーよね！」と、健康面についても言及しました。

　魚介類に豊富に含まれるオメガ3脂肪酸は、心血管系の健康維持や脳機能の向上に効果があるとされており、日本人の健康長寿にも大きく貢献していると考えられています。今回の体験を通じて、ふたりは日本の食文化の奥深さと、新鮮な食材の持つ力を改めて実感したようです。

　動画のコメント欄には「彼女がイクラのおいしさに目覚めたリアクションも、とっても良かった」「楽しめたみたいでなによりでした」「日本には、ほかにおいしい和食がたくさんありますから、可能な限り挑戦してください」といった声が寄せられています。

（Hint-Pot編集部）