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からだ・美容

春は五臓六腑の「肝」に注目 ねじりのポーズでリフレッシュ

公開日:  /  更新日:

著者:村上 華子

春なのにわけもなくイライラしたり落ち込んだり…【写真:写真AC】
春なのにわけもなくイライラしたり落ち込んだり…【写真:写真AC】

イライラや落ちこみは「肝」の疲れ? ヨガのポーズでリセットしよう

 待ちに待った春なのに、うつうつと落ち込んだり、わけもなくイライラするなんてことはありませんか? 春の不調の原因のひとつ、イライラやうつうつは、五臓六腑のうちの「肝」がお疲れなのかもしれません。“五臓六腑に染みわたる”なんていう表現もありますが、中医学において五臓六腑とは人間の内臓全体をあらわす言葉で、西洋医学的な解剖学の見地とは少々異なる概念でとらえています。

 特に重要な働きをする五臓は「肝、心、脾、肺、腎」で、飲食物から気血水を作る役割。「胆、胃、小腸、大腸、膀胱、三焦」という六腑は、飲食物を消化、吸収、排泄する役割を指します。五臓にはそれぞれ役割があり、お互いが経絡(主要な気の通り道)というネットワークを通じて助け合ったり、抑制したりしながらバランスを保っています。そして、春に注目したい肝は、気血の巡りを司り、自律神経のような働きをする臓で、精神の安定にも関わると考えます。

〇肝の役割
全身に気と血を巡らせる

〇肝が疲れると…
イライラ、情緒不安定、集中力の低下、不眠、頭痛、胸や脇が張って苦しい、生理痛、疲れ目やドライアイなど。

 肝は春の草木の様に、のびのびとした状態を好む臓。ところが、今の時期は新しい環境や三寒四温といった気候の変化によるストレスも多く、肝の働きが弱りやすい季節なんです。「肝の疲れ=お酒」というイメージがありますが、肝を元気にするためには、心も体もゆったりと巡らせてあげることも大切なんです。そして、肝の経絡を刺激するヨガのポーズも効果的です。肝の経絡は、体の側面を走行しているので、体をねじる動きによって調整ができるんです。ぜひ、ゆったりとした呼吸とともに行ってください。