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からだ・美容

どう剃ってる? うぶ毛処理だけじゃない美肌のための正しいシェービングとは

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:赤須 玲子

化粧のノリやファンデのムラが気になる季節【写真:写真AC】
化粧のノリやファンデのムラが気になる季節【写真:写真AC】

 急増する紫外線など、敏感肌の人は特に注意が必要なシーズンです。新作の化粧品を試したり、美容パックなどを施したり、美顔のためになにかとスキンケアをしているつもりでも、今いち化粧のノリが悪く、肌の調子が悪い……。春のスキンケアでお悩み中の人は、シェービングについて、今一度、考えてみてはいかがでしょう? 2回に分けてお届けします。前半は、顔を剃る際の基本やステップについて紹介します。

 ◇ ◇ ◇

医師に聞く スキンケアとしての顔のシェービングの基本

 このほど10~30代の女性を対象に行ったシック・ジャパンの調査によると、美肌のために努力していること(複数解答)の1位は毎日のスキンケアが64.6%で1位、続いて十分な睡眠が39.7%、日焼けをしないが38.1%と続きます。が、フェイシャルシェービングはたった6.6%と少数派。皮膚科専門医で赤須医院院長の赤須玲子先生は、次のようにいいます。

「実は、カミソリを使った正しいシェービングをすると、うぶ毛や余分な古い角質も取れるので顔色が明るくなり、メイクのノリも良くなります。特に日本人の顔のうぶ毛は茶色から黒色をしているため、肌がくすんで見えてしまいます。また汗がうぶ毛に集まるため、ファンデーションをぬっても色ムラの原因になったり、崩れやすくなったりもします」

 ムダ毛の処理だけではなく、顔の美肌にもつながるのなら、定期的なスキンケアとしてフェイシャル・シェービングを取り入れることは一石二鳥ですね。ただし、手軽さゆえに我流で間違った処理をしていると、トラブルの原因にも。そこで、赤須先生にカミソリを使ったシェービングの基本を教えていただきました。

基本の3つのステップ 剃った後はしっかり保湿

 フェイシャル・シェービングの3つの基本を紹介します。

その1 乳液やクリームを使いましょう
顔の剃りたい部位に、あらかじめ乳液やクリームを塗ることでカミソリの刃も滑りやすくなります。クリアジェルタイプの専用のシェービング剤も良いでしょう。カミソリは狭い部分も剃りやすい女性向けの顔用L型カミソリが良いでしょう。

その2 毛の流れに沿って軽く剃る
一般的に顔のうぶ毛は、上から下、内側から外側に向かって生えています。カミソリも生えている方向に沿って動かします。剃る向きと反対方向に皮膚を引っ張って平らな面を作りながら行いましょう。たとえば、額は生え際から顔の中心へ。頬は毛の流れに沿って上から下へ。細かくカミソリを動かします。鼻の下は平らにすると剃りやすいでしょう。

その3 しっかり保湿でトラブル回避
お手入れ後は水で洗い流すか、湿らせたコットンでやさしく拭き取りましょう。シェービング直後は肌が敏感になることがあります。刺激の少ないローションや乳液でたっぷり保湿しましょう。

【赤須先生が語る注意点】
□セーフティーガードが付いているタイプのカミソリを使うと簡単で安全です
□カミソリは剃り味が悪くなったと感じたら変えるようにしましょう
□肌が過敏になっている時やアトピー肌の方はシェービングを避けてください

 カミソリのシェービングというと、手軽さゆえに自己流になってしまいがち。目安としては、週に1、2回が良いそうです。美肌のための顔のシェービングのコツの基本を押さえましょう。

(Hint-Pot編集部)