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なにがなんでも床にモノを置かない!? 掃除上手な人と下手な人の差

公開日:  /  更新日:

著者:和栗 恵

教えてくれた人:伊藤 まき

ついモノを床に置きがち【写真:写真AC】
ついモノを床に置きがち【写真:写真AC】

床に物を着けない それだけで掃除が劇的に変わる!?

 ふと気が付くと部屋の隅に大きなホコリの塊ができていた……なんてこと、ありませんか? 毎日時間をかけて掃除ができればいいのですが、仕事に家事に育児に……と忙しい毎日を送っている中、掃除のためだけに時間を取りづらいのが現状ですよね。では、整理整頓や掃除が上手な人と下手な人との差は、どこにあるのでしょうか?

 整理収納アドバイザーの伊藤まきさんによると、その差は「掃除そのものの上手い下手の差ではなく、最初にどれくらい手間をかけるかの差が出ている」と言います。では、どこにどんな手間をかけるべきなのでしょうか。

「掃除が上手な方のおうちにうかがって必ず感じることは、床に置いてある物が少ない、ということ。逆に『部屋が汚くて……』『掃除がヘタで……』とおっしゃる方のほとんどが、床に物が置かれていることが多いんです。床に物があると、そこを避けて掃除機をかけてしまうことが増え、部屋が汚れやすくなってしまいます。また、タンスやクローゼットの前に物を置いてしまうと、デッドスペースになってしまうばかりでなく、しまった物を取り出すことが面倒臭くなり、ついつい似たようなものを買ってしまい、不要な物が増えてしまう結果になってしまいます。出来るだけ、物を床に置かないよう、普段の生活の中で気を配ることが大切です」と、伊藤さん。

 なるほど筆者自身もあまり掃除が得意なほうではありませんが、つい、読み終わった雑誌を部屋の隅に積み置きしてしまったり、美容機器などもそのまま床の上に置いてしまったりしてしまいがち。では、どのようにすれば、床置きを減らし、掃除上手になれるのでしょうか。

吊り下げ収納&キャスター付けで、床置きを回避!

「まず、部屋の中にある家具や家電は、できるだけキャスターを付けて、可動できるようにしておきましょう」と、伊藤さん。

 ソファ、テーブル、食器棚、サイドボードといった家具類から、冷蔵庫、洗濯機といった家電まで、そもそも床に置いて使うものには、可能な限りキャスターを取り付けたり、キャスター付きのラックを使用し、移動させやすくするといいのだそう。こうすることで、サッと動かして掃除機をかけることができますし、部屋の模様替えもラクにできるようになるとのこと。

 また、ポイントとなるのがごみ箱。通常の家庭では、ごみ箱は床に直置きしている場合が多いと思いますが、こちらも、キャスターを付けるか、または壁にフックを取り付け、壁に吊り下げるようにするといいそうです。

 このように、床に物を置かない環境をつくれば、掃除機をかけるときのストレスや手間が減り、自然と掃除機をかける回数がUP。また、床にベタっと置いてあるものが減るだけで、収納上手に見えるようになるといいます。

 伊藤さんによれば「お風呂場も同様に吊り下げ式の収納にすると、シャンプーボトルの底面にヌルヌルや黒カビなどが付かなくなり、掃除の手間が省けるようになります」とのこと。あのイヤなヌルヌルがなくなるのはうれしいですよね。ぜひ、お試しあれ。

(和栗 恵)