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大坂なおみはなぜ大躍進? 子育てにも通じる“バイン流”指導法

著者:Hint-Pot編集部

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大坂なおみとサーシャ・バイン氏【写真:Getty Images】
大坂なおみとサーシャ・バイン氏【写真:Getty Images】

日本人初の4大大会シングルス制覇、大坂なおみの才能はなぜ開花したのか

 2018年9月の全米オープンテニスで日本人初となるグランドスラムシングルス優勝を果たした大坂なおみ(日清食品)。昨年までツアーで優勝したこともなかったが、今季は女子テニス協会(WTA)の年間最優秀選手候補に選出されるなどシンデレラガールとなった。男子選手顔負けのダイナミックなテニスと天真爛漫なキャラクターとのギャップで世界でも大人気となる中、ナオミ旋風の立役者として注目を集めているのが今季からコーチに就任したサーシャ・バイン氏(本名:アレクサンダー・バイン)だ。

 コートサイドなどで繰り広げられる、その優しすぎるコーチングは国内外で大きな反響を呼んでいる。

 たとえば同年3月18日、大坂が初タイトルを取ったBNPパリバオープンの準決勝、シモナ・ハレプ(ルーマニア)戦でのこと。第1セットを6-3で先取して一息つく大坂にバイン氏は歩み寄った。

「おめでとう、なおみ」

 グータッチを交わした大坂だが、完璧主義者を自認する20歳(全米オープン当時)はリードしながらも表情は冴えず、どこか塞ぎ込んだ雰囲気すら漂わせていた。

 教え子の精神状態を敏感に察知したバイン氏。すると笑顔を絶やさず、終始優しい口調で励まし始めた。

「どうやって修正していこうか。足を止めてはいけない。僕は君の100パーセントの本気を見たいんだ。君ならできるよ。君はすごいんだ、なおみ」

 まるで駄々っ子をなだめるような温和な口調。一貫してポジティブなメッセージを送り続けると、大坂も次第に笑顔を取り戻し、コートに戻っていった。そして第2セットを6-0で取り、ストレート勝ちで世界1位のハレプを撃破。ちなみに、大坂はこの大会で、グランドスラムに次ぐ「WTAプレミア・マンダトリー」での日本人初優勝を遂げている。その後、全米オープンでの栄光につなげ、一気に世界4位まで浮上したのだった。