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昭和、平成の専業主婦の本音は令和になって変わっていくのだろうか
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内閣府が発表した男女共同参画白書平成30年度版によると、共働き家庭が約1188万世帯、専業主婦のいる家庭は約641万世帯と、専業主婦は年々減少傾向のようだ。そんななか、ソニー生命保険株式会社が毎年行っている「女性の活躍に関する意識調査」の2019年版で「専業主婦の本音」が見え隠れする気になる結果が発表された。
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「現在の生活に満足」も専業主婦に「苦労」を感じる若い世代
20歳から69歳の女性1000人を対象にソニー生命保険株式会社がアンケートを実施。そのなかで「現在の生活に満足している」と回答する専業主婦が全体で5割以上。年代別に見ると60代は64.2%と、全体での8.4ポイント上まわり、生活満足度は60代が最も高く、続いて50代が53.8%、30代が53.1%だった。
一方で「専業主婦は苦労が多い」と考えている女性も5割以上いることがわかった。特に「苦労」と感じているのが顕著だったのは20代の専業主婦で63.6%と6割超え。これは専業主婦として、家事を一手に引き受けるなかで、まだ家事や育児に十分に慣れておらず、苦労する20代が多いからなのかもしれない。
老後に不安は専業主婦の4人に3人 「本当は外に働きにいきたい」
また専業主婦を対象に「老後の生活が心配か」という設問に対し、「そう思う」が74%と7割超え。4人に3人が老後の生活設計に不安を感じていることも浮き彫りに。
仕事に関しては「子育て後の再就職は難しい」と考えている専業主婦が69.1%と7割近くの結果に。子育て後に再び就職することに関して悲観的なイメージを持つ人が多い一方で、「本当は外に働きにいきたい」と回答した20代の専業主婦の7割以上いることも調査で明らかになった。
「どのような働き方や制度が職場にあると良いと思うか」という問いに関して、全回答者で最も多かったのは「在宅勤務」(50.0%)、「時短勤務」(45.1%)、「フレックス制」(40.9%)となった。子どもがいる専業主婦で見ると、「在宅勤務」(61.2%)を求める声が最も多く、次いで「社内保育園」(56.5%)、「時短勤務」(54.2%)との結果に。働く場所や時間に柔軟性をもたせることで、家庭と仕事のバランスを取りたいと考える女性が多いと言える。多様なワークスタイルが実現すれば、本当は働きにいきたいと思っている専業主婦も仕事に就きやすくなるかもしれない。
(Hint-Pot編集部)