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知らずにやっていることが家電の寿命を縮めている? 意外に知らない長持ちのコツ

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:本多 宏行

冷蔵庫の自動製氷機の製氷皿から氷が剥がれ貯氷ケースへ【写真:Hint-Pot編集部】
冷蔵庫の自動製氷機の製氷皿から氷が剥がれ貯氷ケースへ【写真:Hint-Pot編集部】

家電スペシャリスト直伝 冷蔵庫からドライヤーまで

 意外に知らずに間違った使い方をしていることがあると、テックマークジャパンの家電スペシャリスト・本多宏行さんは指摘します。「電子レンジの温めでも中央に置かないほうが良い場合もあります」。まして、当たり前だと思っていた使い方が家電の寿命を縮めていたら、ショックです。

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 ◇ ◇ ◇

 本多さんは、「特に冷蔵庫や掃除機などなじみのある家電での使い方で誤解している部分が多く、故障の原因につながることがあります。長持ちさせるためにも、故障の予防対策として紹介します」。「できるだけ長持ち」という観点で、冷蔵庫、掃除機、炊飯器、ドライヤーの4つの使用パターンを、問題形式でお届けします。いくつ知っていますか?

〇冷蔵庫編
自動製氷機の製氷皿(取り出して洗えるタイプ)、どう洗っていますか?
A 洗わない
B 他の食器と同じく洗剤をつけたスポンジで製氷皿を洗う
C 流水で洗う
D 湯で洗う

本多さん「冷蔵庫の故障の多くは自動製氷機に起因します。取り出して洗えるタイプの製氷皿を『洗剤をつけたスポンジで洗う』という人がいると思いますが、長持ちという観点からいうと実はこの洗い方は正しくありません。水ならば製氷皿には基本的に油汚れはつかないので、食器用洗剤を使う必要はありません。また、自動製氷機の製氷皿表面には、氷がスムーズに剥がれるようにコーティングが施されているため、スポンジでこすってしまうとコーティングが剥がれ、目に見えない無数の傷がついてしまいます。すると傷に水が入り込み、そのまま凍り、氷が製氷皿から綺麗に剥がれない原因にもなります。更に、製氷皿に残った氷の上に一定量の水が供給されますので、あふれ出した水が製氷機のすきまなどに入って凍ってしまい、ドアが開かなくなるといったような故障に繋がります。よって、自動製氷機の製氷皿を洗うときは流水のみで洗うほうが良いでしょう」
【冷蔵庫の長持ちのコツ】
Cの自動の製氷機の製氷皿を流水で洗う