インタビュー

白血病の闘病がきっかけ 24歳女性が「食品ロス」事業の取締役に転身するまで

著者:Hint-Pot編集部・白石 あゆみ

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転職までの葛藤を語る、コークッキングCOOの篠田沙織さん【写真:Hint-Pot編集部】
転職までの葛藤を語る、コークッキングCOOの篠田沙織さん【写真:Hint-Pot編集部】

 “フードロス元年”といわれた昨年リリースされ、話題を呼んだ新サービス「TABETE」。「TABETE」が提供するのは、食品が余った店とユーザーとのつながりだ。本来食べられるにも関わらず廃棄されてしまう食品=「フードロス」の削減を目指している。この新たな試みに挑戦しているのは、株式会社コークッキングのCOO(最高執行責任者)である篠田沙織さん(24)だ。小学2年生で白血病になり、その闘病をきっかけに「食」に関する仕事を志した。2回目の今回は、篠田さんのキャリアについて斬りこんでいく。就職後に独自に行った「食」を通しての独自の取り組み、それがきっかけで新卒で入った会社を10か月で辞め、取締役としてフードロス事業へ飛び込んだ思いを聞く。

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学生たちに社会との繋がりを 独自の取り組みとして『食の交流会』を創設

 小学生時代の白血病克服をきっかけに、「食」に関する仕事に就きたいと考えていた篠田さんは、大学卒業後、口コミグルメサービスを提供するIT企業に就職。就活生時代はOGOB訪問に関するマッチングサービスを使い、多くの社会人の力を借りてきた篠田さんは、内定後に学生の役に立ちたいと独自の取り組みを始める。

「私が就活生のころは50人以上の社会人の時間を奪ってきましたから(笑)。なにかしらのかたちで恩返しをしたいと思うようになりました。それで始めたのが『食の交流会』だったんです」。

『食の交流会』は、学生と「食」に関わる仕事に携わる人が集まる食事会。50社以上にエントリーした篠田さんは、その繋がりから社会人を集め、フェイスブックで参加者を募集しているという。回数を重ねるごとに輪は広がり、参加希望者はどんどん増えていったそうだ。

「OBOG訪問で多くの方にお会いしましたが、『食』の分野で自信をもって楽しんで働いている人があまりいない印象を持ちました。極めつけは、ある企業での最終面接でのこと。『仕事で楽しいことは何ですか?』と取締役に聞いたときに、『仕事で楽しいことなんて何もないです』とはっきり言われました」

「私が就活生のときと同じ思いを学生さんにして欲しくないなと思い、イキイキと仕事をする大人を集めてこようと決意したんです。就活も終わって時間もあったので、月1で始めることにしました。多すぎても有意義な時間になりにくいと思い、なるべく1回あたり15人ほどの小規模で行っています」