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女性は家族とシェアしない? 「聴力低下」を感じるシニア層の実態
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50%以上の人が聞こえにくさにストレス 「日常会話」が1位
全国のシニア(60歳以上)男女500人を対象に、「聴こえ」に関する実態調査を、アイジャパン株式会社が実施。半分以上が聴こえにくさにストレスを感じていることが判明した。また聴力の衰えを家族と共有しているかどうかで男女差があることも浮き彫りに。見えにくかったら眼鏡をかけるのと同様に、聞こえをカバーするのに補聴器があるが、実際に補聴器を装着することについてのシニアの印象も明らかになった。
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アイジャパン株式会社の調査によると、「あなたは自身の聴力の弱まりを感じたことはありますか?」という質問に対し、「とても感じる」と答えたのが18.4%、「どちらかというと感じる」が40.4%と、合わせて6割近い58.8%の人が聴力の衰えを実感していたようだ。
また、「聴力の低下を実感している」と答えた294人が「気になるきっかけ」として最も多かったのが、「騒がしい場所での会話が聞こえ辛くなった」で、54.1%。次に「テレビやラジオの音が聞こえ辛くなった」で44.2%。3番目に多い理由は、通常時の会話が聞こえ辛くなった」で33.7%となった。
同様に、聴力低下を実感している方たちに、聴力の弱まりを家族と共有しているかを聞いたところ、「共有している」が17.0%、「どちらかというと共有している」が28.6%。合わせて45.6%の方が、家族に耳が聞こえにくいことを伝えているようだ。この質問を男女別で比較してみると、意外なことに聴力の弱まりを家族と共有している男性は54.3%に対し、女性は37.7%と16.6%もの差があることが分かったそうだ。
さらに「音が聞こえないことでストレスを感じるか」については、実に50%以上の人が、「とても感じる」か「どちらかというと感じる」と答えており、「どのようなことに対してストレスを感じるか」という原因としては、聴力低下によるストレス第1位は「日常会話」で59.1%、第2位は「電話での会話」の41.6%、第3位は「テレビ(映画、ドラマ)」40.3%という結果になった。対人でのシーンのほうが、よりストレスを感じやすいようだ。
聴力低下にストレスを感じることが分かる一方で、聴力低下予防のために行動しているシニアはわずか6.0%しかいないことも分かっている。同社が行った前回の調査では、実際に補聴器を装着することについて「抵抗がある」というシニアが6割いることも明らかになった。
(Hint-Pot編集部)