インタビュー

「働きづらさ」からうつ病に 26歳で「ADHD」と診断されて

著者:Hint-Pot編集部・白石 あゆみ

教えてくれた人:小川 智也

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職場に病気を告白 受け止めてもらえた安心感

 ADHDと診断された後、本田さんは周囲とすぐにこれからはどんなことを気を付ければいいのか、建設的な相談をしていった。そして、自分には難しいことと、逆に得意なことを分け、今後気を付けるべきことを自分なりに考えていったそうだ。

「受け止め方は人それぞれ。ショックを受けるのは自由ですが、それで私が手を止めてしまうのは違うと思ったんです」

 病院でアドバイスを受けた本田さんは、その足で職場へ行き、すぐに上司に診断が下ったことを打ち明けたという。検査する際に受けた診断テストも見せ、すべてを話した。

「直前に医師から言われてきたことを、店長に説明しました。店長は突然切り出され、何の心の準備もなかったと思うのですが、“俺、そういう部下をもったことないからわからないけど、一緒にやっていければいいじゃん”と言ってくれたんです」

 上司は本田さんの相談を真正面から受け止め、親身にそれからのことを話し合ってくれたという。それは一時的なものではなく、現在もサポートは変わっていない。本田さんはすっかり上司に心酔しているそうだ。

「本当に感謝してもしきれず、職場にお返ししていきたいと常に思っていますね。私がスタッフに逐一声をかけたり、おどけて見せたりするのは、スタッフのみんなを不安がらせてはいけない、上司を心配させてはいけないと“決心”したからです」

 手助けをしてくれる職場の人たちを思い、本田さんは周囲のスタッフ一人ひとりに必ず声をかけ、たまに冗談を言い笑いあう。

 大人になってからADHDが発覚した本田さんだったが、職場の理解もあり、診断がついたことで、いろいろなことが円滑に回りだしたという。次回は、本田さんの仕事上の工夫を聞いていく。

(Hint-Pot編集部・白石 あゆみ)