Hint-Pot | ヒントポット ―くらしがきらめく ヒントのギフト―

国内ニュース

専門家が解説する「本当に正しいオーラルケア」 およそ6割の人がやっているNG習慣とは

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

強く磨くと虫歯や知覚過敏の原因にも…【写真:Hint-Pot編集部】
強く磨くと虫歯や知覚過敏の原因にも…【写真:Hint-Pot編集部】

口元の美しさにも直結 むし歯リスクを3倍に高めてしまう習慣とは?

 近ごろセルフホワイトニングや高級歯みがき粉などの広まりで、美容的にも注目されているオーラルケア。歯の白さだけでなく、歯茎も美しさには欠かせないポイントだ。もちろん健康面でも重要だが、どのように歯茎ケアをすればいいか知らない人も多いのでは? 実は「磨きすぎ」が病気の基となることも。正しいオーラルケアについて専門家が解説した。

◇ ◇ ◇

 日々の歯みがきは最も重要なケア方法だ。オーラルケアブランド「クリニカ」を展開するライオンの調査によると、歯みがきの際に「強めに磨く」と答えた人は約6割だった。しかし、これが間違いなのだという。「ゴシゴシ磨き(オーバーブラッシング)はしてはいけません。歯茎下がりや、それに伴う知覚過敏や虫歯のリスクもあります」と、ライオン快適生活研究所・オーラルケアマイスターの太田博祟さん。

 歯茎下がりとは、歯肉が下がって歯の根本がむきだしになっていくこと。加齢や歯周病でなるケースも多いが、適切な歯みがきができていないことでも引き起こされる。そのため、20代でも歯茎が下がり、ほとんど歯肉がない状態になってしまう人もいるのだとか。また歯茎が盛り上がる(フェストゥーン)場合もあるそう。見た目にもよくないが、歯茎が下がった部分はそのほかの部分と比べて約3倍もむし歯になりやすいのだという。

 適切なブラッシング圧は150~200g。具体的には、歯にブラシを当てるときに毛先が広がらない程度の力加減だ。毛が広がるような磨き方だと歯と歯の隙き間に毛が入らないだけでなく、毛先が磨きたいところに当たらない。2週間未満で毛先が開いてしまう人はオーバーブラッシングの傾向が強いので注意が必要だ。つい、歯ブラシをギュギュっと力任せにあてて磨いていないか、気を付けよう。

  • 歯みがき圧が強すぎるときちんと磨けない状態に
  • ライオンが提供する「ハグキチェッカー(HAGUKI CHECKER)」

 とはいえ、自分の今の歯茎の状態が正常かどうか、日々意識し続けるのもむずかしい。最近では「ハグキチェッカー(HAGUKI CHECKER)」というウェブサービスが登場した。歯と歯茎の写真を撮ると、AIが自動で歯を1本ずつ認識して歯茎の状態をチェックしてくれるという便利なもの。定期的に利用すれば歯茎の変化に気が付くことができそうだ。

(Hint-Pot編集部)