からだ・美容
汗をかいてないのに臭い? 寒冷ストレス臭を専門家が解説
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教えてくれた人:五味 常明
寒冷ストレス臭対策のための2つのポイントとは
では、どのように対策していけば良いでしょうか? 「寒冷ストレス臭対策には、大きく2つのポイントがあります。ひとつは腸内バランスを整えること、それから体を弱アルカリ性にすることです」と五味氏は食に注目して次のようにアドバイスします。
○腸内環境を整える
「腸にはさまざまな腸内細菌が存在しています。いわゆる悪玉菌はたんぱく質を分解してアンモニアなどの臭い物質を作ります。臭い物質は、腸の細胞粘膜を傷つけやすいと言われています。悪玉菌を減らすには食物繊維をとり、悪玉菌の住みにくい環境を作ることで体臭予防につながります。海藻類や豆類など、食物繊維をたっぷり含んだ食品をとることを心がけることが大切です」
○弱アルカリ性の体内に
「皮膚は弱酸性ですが、体の中は弱アルカリ性に保つ必要があります。体内に酸性物質が増えると、汗のなかに臭い成分の量が増え、体臭が強くなるからです。肉類などの酸性食品のとり過ぎに注意して、アルカリ性食品を摂取するようにしましょう。アルカリ性食品とは、カルシウム、ナトリウム、カリウムなどを多く含む海藻類や緑黄色野菜です。手軽な塩こんぶや青汁、野菜ジュースをとるだけでもアルカリ化が促されます」
さらに見逃しがちなのは、冬の脱水対策。汗の量が少ないとはいえ、冬は暖房の使用による脱水もあるので、水分とミネラル補給が重要だと五味氏は強調します。「塩こんぶはそのままゆっくり食べることで唾液が分泌され口臭の軽減にもなります。消臭効果が期待できる緑茶のお茶請けとして一緒に食べれば水分とミネラル補給になって良いでしょう。さらにアルカリ性食品の梅干しと塩こんぶをお茶に入れれば、体臭・口臭予防になります。手軽にできる臭い対策といえます」と提案。あまりにも臭いが強く気になる場合は専門医に相談しましょう。この時期特有の寒冷ストレス臭を上手に対策して、快適に過ごしたいですね。
(Hint-Pot編集部)