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加熱して極ウマ! 冬の西洋野菜をプロが解説

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著者・教えてくれた人:鈴木 智哉

品種によって葉の縮れが異なるサボイキャベツ【写真:鈴木智哉】
品種によって葉の縮れが異なるサボイキャベツ【写真:鈴木智哉】

サボイキャベツは長持ち じっくり火を通してうま味アップ

○サボイキャベツ
▼特徴 日本では「ちりめんキャベツ」とも呼ばれるキャベツです。フランスのサボイ地方で栽培されていたことが名前の由来になったと言われています。私たちが普段から食べているキャベツとは違い、葉が縮れているのが特徴です。その分とても葉質が硬く、生食には向かないキャベツです。このキャベツは加熱に向くもので、じっくり火を通すことで柔らかくなり優しい甘みやうま味がにじみ出る野菜です。

▼目利き 葉にハリのあるものを選ぶのが第一です。また、サボイキャベツにも多くの品種が存在します。葉の縮れが細かいもの、荒いもの、サイズが小さいもの、大きいものなどがあります。これらは料理や好みに合わせて選ぶのがおすすめです。ヨーロッパでは、葉の縮れが細かいものが良いと言われていたりもしますが、これは好みだと感じています。

▼保存方法 サボイキャベツは葉が厚い分、普通のキャベツと比べ長期間保存することができます。ですが、乾燥を防ぐためにも新聞紙や袋で表面を覆うことが重要です。また包丁を入れず、使う分だけ外葉から使用することで長期間保存することができます。

▼美味しい食べ方 加熱調理に向きます。代表的な食べ方はロールキャベツ。葉が厚いため煮崩れしにくく、じっくりお肉と加熱することで、サボイキャベツの旨味がにじみ出ます。また最近人気な豚バラとのミルフィーユにも。1度ぜひお試しいただきたい野菜です。

(鈴木 智哉)

鈴木 智哉(すずき・ともや)

年間約300品種もの野菜を栽培をし「郡山ブランド野菜」を手掛ける「鈴木農場」の四代目。東農大卒業後、2017年4月から実家の後継ぎとして農業人生をスタート。畑からの情報発信とともに農作業体験や野菜の品種の味わい体験等を届ける取り組みも行う。https://www.instagram.com/suzuki_nojo/