からだ・美容
4の字固めでセルフチェック 放置すると怖い変形股関節症
公開日: / 更新日:
教えてくれた人:新盛 淳司
40歳以上の女性に多い股関節の痛み 放置していると思わぬ事態に
最近40歳を過ぎた女性で股関節や臀部(でんぶ)周辺の痛みから歩行も困難になるほど症状が悪化するケースが増えていると言います。
□立った状態で靴下を履きにくい。
□長時間座った状態から立ち上がる時に股関節や足の付け根に痛みを感じる。
□うまくあぐらがかけない。
この3つにピンと来たら、あなたも要注意。「変形性股関節症のリスクあり」と警鐘を鳴らすのはトップアスリートのトレーナーを務める新浦安しんもり整骨院入船院の新盛淳司院長。現代女性にとって“天敵”となりつつある変形性股関節症について解説していただきました。
◇ ◇ ◇
「40代以上の女性の患者様で股関節の痛みを訴える方は多いです。男性と比べると元々女性は股関節の骨と骨のハマり方が浅い方が多い(臼蓋形成不全)ので、股関節のハマり方が比較的不安定と言えます。痛みがある方の話を伺うと、以前から何となく開きずらいと感じてはいるものの特に困らないからと放置しておいたと言う方が多いです。」
そう話す新盛院長は、サッカー元日本代表MF中村俊輔(磐田)の個人トレーナーを務める傍ら、スポーツに励む少年少女からお年寄りまで様々な怪我やカラダの悩みと向き合っています。その経験から、女性に多い股関節の症状として変形性股関節症を挙げます。股関節の違和感を見過ごしてはいけないと指摘します。
「股関節の痛みがつらくなったので治療院に来ましたという段階では、すでに関節が変形していたというケースもあります。ももにある大腿骨(だいたいこつ)の先端にある丸い大腿骨頭が潰れていたり、それを受ける骨盤部分の寛骨臼(かんこつきゅう)と呼ばれる部分も変形していることもあります。歩行も困難という状況になり、人工関節を入れる手術が必要なケースも少なくありません。そういう状況まで悪化する前に、当院ではセルフチェックをしてもらうようにしています。4の字固めテストと呼んでいます」