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白菜・サツマイモ いつも食べてるのに知らないツウな話

公開日:  /  更新日:

著者:鈴木 智哉

秋に収穫したサツマイモがおいしくなるのが今の時期【写真:鈴木智哉】
秋に収穫したサツマイモがおいしくなるのが今の時期【写真:鈴木智哉】

おいしいサツマイモのポイントは収穫後の熟成期間にある

○サツマイモ

 サツマイモは秋に収穫する野菜として有名です。収穫体験などしたことがある人も多 いのではないでしょうか。サツマイモは肥大した根っこの部分。食物繊維に加え、豊富な栄養価を蓄えた野菜です。収穫したばかりのものより、収穫後1~2か月以上経過したもののほうが、熟成が進み甘みが増しています。よって、秋に収穫したものがおいしくなり始めるのが、この時期になるのです。ちなみに私が今まで食べたサツマイモの中で一番甘く美味しく感じたものは、収穫後1年以上経過したものでした。

▼目利き 近年サツマイモには豊富な品種があります。有名なものだと、安納芋や紅はるか、紅あづまやシルクスイート、紫の紅芋など、たくさんあります。品種によってホクホクしたり、ねっとりしたり、甘みが違ったりします。また、生産地によっても同じ品種同士でも食味が変わったりします。自分の好みにあった品種を探すのも楽しいですよ。全体的に肌に張りがあり、傷の少ないものを選ぶといいでしょう。また、料理によってサイズを見極めることも大事です。焼き芋にしたい場合や、短時間で調理したい場合は、なるべく小さいサイズでふっくらしたものを選ぶのがお勧めです。

▼保存方法 冷蔵庫などは避け、なるべく涼しく暗い場所に、新聞紙等で包んで保存します。長期間保存する場合は土付きの状態で購入して、水洗いなどは避け、そのまま新聞紙等に包んで保存することがポイントです。

低温でじっくり加熱するシンプルな焼き芋がおいしい【写真:鈴木智哉】
低温でじっくり加熱するシンプルな焼き芋がおいしい【写真:鈴木智哉】

▼美味しい食べ方 一番オススメの調理は、160度以下のオーブンで約2時間ほどじっくり加熱することです。シンプルな焼き芋ですが、低温でじっくり長時間加熱することで、甘みが際立ちます。それ以外にも天ぷらや大学芋、コロッケなどもオススメです。

(鈴木 智哉)

鈴木 智哉(すずき・ともや)

年間約300品種もの野菜を栽培をし「郡山ブランド野菜」を手掛ける「鈴木農場」の四代目。東農大卒業後、2017年4月から実家の後継ぎとして農業人生をスタート。畑からの情報発信とともに農作業体験や野菜の品種の味わい体験等を届ける取り組みも行う。https://www.instagram.com/suzuki_nojo/