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実録・共働き妻のお盆 義両親の「逆帰省」でまさかの展開
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SNSで話題になっているお盆の「父子帰省」。父親と子どもだけで夫の実家に帰る父子帰省は、忙しい妻から喜ばれることが多いようです。「子どもがいない夫婦って、どうしているのでしょうか? やはりみなさん、お休みを合わせて一緒に実家に帰っているのでしょうか」というのは、片山陽菜子さん(仮名・37)。内閣府男女共同参画局の発表によると、平成29年には共働き世帯数が、専業主婦のいる世帯数の約2倍に達し増加の一途です。片山さんは、お互いフルタイムで働いているため、夫婦で休暇を合わせるのが難しいといいます。家計のお財布もほぼ「別」の“自立型夫婦”の陽菜子さんですが、このお盆休みに義両親がやってきたのをきっかけに、新婚の夫との間に亀裂が入ってしまったといいます。話を聞きました。
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お盆休みがきっちりある大手会社勤務の夫とシフト制で働く妻
都内在住の陽菜子さんは、夫の英治さんと結婚して2年目の新婚さんです。子どもはいません。英治さんは、大手メーカーに勤務。今年の夏季休暇は、会社から半強制的にお盆時期に取得するようにいわれ、お盆の前週から有休を使い8連休を取得したといいます。
一方、陽菜子さんは、シフト制の仕事をしており、休暇希望を自分で出すことができます。しかし、子持ち社員の予定を優先する職場の雰囲気があり、出勤できる社員が少なくなるお盆やGWは、独身時代から休んだことがないのだそうです。
陽菜子さんにとってはそれが当たり前で、かえってずらして休みをとったほうがトップシーズンを外して長距離旅行に出られるため、周囲が休んでいる時期に出勤することを苦に思ったことはないといいます。
しかし、英治さんと結婚し、その状況は一変しました。長期休暇シーズンになる度に、夫に休暇をとるように迫られるのだそうです。
年中行事を大切にする義実家 お盆休みを強要され…
「夫は『折角、夫婦になったのだから休暇を合わせよう』と言うんです。それがふたりで旅行するためなら、私だって喜んで職場に掛け合うのですが、目的は自分の実家に行くため。ひとりで帰りなよと言っているのですが、義両親が私のことも連れて来るよう夫にしつこく言っているようです」
夫・英治さんの実家は、新幹線で1時間半ほどの距離。一方、陽菜子さんは東京都出身。どうやら義実家は地域の年中行事を大切にする家庭のため、義母は陽菜子さんに義実家に伝わるしきたりをあれこれ教えたいようなのです。
陽菜子さんの実家では、そういった風習はなく、あまりなじみがないのも、足が遠のく理由のひとつ。また、夫の英治さんは、実家に一緒に帰っても、陽菜子さんひとりを家に置いて、自分だけ地元の友達と遊びに行ってしまうのも納得がいかないのだそうです。