インタビュー

行動が遅い人と早い人の違いは? オランダ在住の今井さんに学ぶ突破力

著者:Hint-Pot編集部・白石 あゆみ

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“とにかくやってみる”ことが大切と話す今井佳奈子さん【写真:Hint-Pot編集部】
“とにかくやってみる”ことが大切と話す今井佳奈子さん【写真:Hint-Pot編集部】

移住に最も必要なのは“突破力”

 その後、大学へ進学、就職や結婚を経て現在に至るわけだが、ここで話を戻し、オランダに決めた理由を聞こう。

「日蘭通商航海条約という条約を知ったのがはじまりです。元々は労働ビザがなくても日本人であればオランダで働けるというもの。現在は変更されている部分もあるのですが、他国に比べたら断然にビザが取りやすいんです」

 ある記事をきっかけに、条約について知った今井さん夫婦の行動は早かった。半年後にはオランダへ下見に行き、一度帰国。その後、退職の手続きなど移住に関する手続きを進めて、実際に引っ越しをしたのは、記事を見つけてから1年後だったという。

「移民で個人事業主というのはなかなか信用が得られないので、家を決めるのが一番ハードルが高かったりするのですが、たまたま気に入った家のオーナーさんと直接お会いすることがができて、とんとん拍子に話が進んだんです。なので比較的早めに移住することができたと思いますね」

 このタイミングと縁をつかむ運の良さは今井さんの人柄ゆえなのか。本人にその秘訣を聞いてみた。

「私は長い間考えたり悩み続けるというのが苦手で、やってみないとわからないことばかりだと思ってるんですよ。自分の小さい脳みそで考えられる範囲なんて限られていると思っているので、とにかく”やってみる”んです。その方が簡単。やってみながら考える。その結果、想像に及ばなかったことが起きたりするものなんですよ」

オランダ生活を満喫する今井さんご夫婦とご友人たち。【写真提供:今井佳奈子】
オランダ生活を満喫する今井さんご夫婦とご友人たち。【写真提供:今井佳奈子】

 とにかくポジティブ。そして、その行動力以外に移住に必要不可欠なものとはなんだったのだろうか。

「突破力でしょうか。夫の英語力は旅行に不自由ない程度でしたし、人脈は皆無。お金も移住に要した総額は一人あたり70万円程度。でも必要になってきたのが、この突破力だったんです。海外の人はとにかく適当なことが多いので、諦めずに言い続ける、待たない、察して欲しがらないということが大切です。市役所ひとつとっても、書類の処理が遅れるのが1日、2日なんて単位じゃないんですよ。ひたすら説明したのに、その人が次の日から2週間くらいの休暇で、戻ってきたらすべてが白紙に戻っているなんてザラにありますからね」

 海外暮らしは魅力的な反面、シビアな面ももちろんたくさんある。引き続き次回は、レストラン「高之助KONOSUKE」のオープンまでの紆余曲折。そして、日本人に多いという「気づきのエリート」の重要性について聞く。

(Hint-Pot編集部・白石 あゆみ)