インタビュー

日本人は気づきのエリート! 海外で重宝される“女将的スキル”とは

著者:Hint-Pot編集部・白石 あゆみ

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 オランダ・ユトレヒトにある人気和食レストラン「高之助KONOSUKE」のオーナー今井佳奈子さんに聞く、自分らしく生きるコツ。今回は2016年夏に夫婦でオランダへ移住してから、飲食業を始めるまでの道のりと、今井さんが考える日本人女性のブランド価値をお聞きしました。

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左手薬指に輝く結婚10周年記念の指輪に負けない、輝く笑顔の今井佳奈子さん【写真:Hint-Pot編集部】
左手薬指に輝く結婚10周年記念の指輪に負けない、輝く笑顔の今井佳奈子さん【写真:Hint-Pot編集部】

土壇場で立ち消えた開業をふたりの手で現実に!

 そもそもビザ取得にあたっては飲食業のプランはなかったという今井さん。「高之助KONOSUKE」を開業することになったきっかけは、あるイタリア人事業家との出会いだったという。

「元々、日本に住んでいた頃からジュエリーのセレクトショップを経営していたため、移住後もそのビジネスを続けていました。その仕事の関係でイタリア・ミラノへバッグの展示会に行ったときに、そこの社長さんから『ちょっとお茶しにいこう』と軽いナンパみたいに誘われたんですね(笑)。お茶をしながらお話をしているうちに、その社長さんが日本を好きなこと、これから日本食レストランを始めたいと思っていることをお聞きして、協力させていただくことになったんです」

 セレクトショップを経営する前には、飲食店情報を提供するインターネットサービスの営業を担当していた今井さん。その頃の経験を生かし、さまざまなビジネスプランを考えて、その社長にアドバイスをすることに。その流れで、社長は今井さんに出資をして店を経営してもらうことを前提で話が進んでいった。しかし、オランダへ下見に来て物件を決めようと、いよいよ話が本格的になってきたところで、突然“待った”がかかる。

「社長さんが開業にあたって私にもお金を出してほしいと言い出したんです。具体的なお金の話になると途端に言ってたことが変わってしまったので、それならいいって断ってしまいました」

 今井さんは考えたビジネスプランをそのまま提供するつもりだったが、結局実現されることはなく、イタリア人社長は日本でイタリアンレストランを開店することとなった。けれども、今井さんはこれをきっかけに日本食レストランについてマーケティングを続け、今回のプランが面白いビジネスであることに気が付く。競合他社も少なく、世界的に日本食・健康食ブームである。自分たちでやってみても採算あるビジネスなのではないか?と。

「飲食店ができる物件を探してみたら、たまたま家の近くにいい物件があって、夫と『いけるかもしれないね』って話になったんです。移住当初全く考えていなかったプランでしたが、生きていくために始めたみたいな感じですかね(笑)」