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赤ちゃんの抱っこの仕方、間違っていませんか? 手首を痛めないコツとは
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教えてくれた人:新盛 淳司
腱鞘炎に悩むママたち 悪化すると日常生活にも支障
赤ちゃんを抱っこする際に、鋭い痛みを手首に感じることがありませんか?出産後のお母さんが直面する症状のひとつに、腱鞘炎(けんしょうえん)が挙げられます。赤ちゃんの頭の重さは、体重の約30%と言われています。いったん手首を痛めてしまうと、授乳のときも辛くなります。さらに悪化すると、おんぶも抱っこもできなくなることも。そんな腱鞘炎を避けるコツとは?トップアスリートのトレーナーを務める新浦安しんもり整骨院入船院の新盛淳司院長に解説していただきました。
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一般的に言われる腱鞘炎は、親指側の手首に痛みが出ますが、指に症状が出る場合もあるそうです。
「抱っこの際に基本的に使うのは親指側の腱です。腱の周囲には腱鞘と呼ばれる組織があります。腱を覆うトンネルのような形状をしていますが、このトンネル部分が炎症を起こして手首に痛みが出るケースもあります。この炎症の原因は、簡単に言えば腱の使いすぎによるものです」
こう説明してくれた新盛院長は、サッカー元日本代表MF中村俊輔(磐田)の個人トレーナーを務める一方で、スポーツに励む少年少女からお年寄りまでさまざま世代、ライフスタイルからの怪我や悩みと向き合っています。
「痛みを改善するために、アイシングや超音波治療器などで炎症を改善し、鍼や筋肉の調整などで緊張した筋肉や腱を緩める施術などをします。症状が深刻化し日常生活への支障が大きい場合は、整形外科などで注射による治療を必要とするケースもあリます。忙しい育児の中で難しいと思いますが、赤ちゃんを抱く際になるべく手首に負担がかからないようにすることも重要です」
そもそも手首の親指側は赤ちゃんの頭や体重を支える際に負荷がかかりやすい場所です。だからこそ抱っこのやり方を工夫してなるべく手首に負担をかけない事が重要です、と新盛院長は指摘します。