インタビュー

場所や人に左右されない生き方『好きなことを仕事にする』とは?

著者:Hint-Pot編集部・白石 あゆみ

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 オランダで一番人気の街・ユトレヒトで営業する注目の和食レストラン「高之助KONOSUKE」オーナー・今井佳奈子さんに聞く、自分らしく生きるコツ。最終回の今回は、2016年夏に夫婦でオランダへ移住する前の会社員時代のことから、日本ではじめたジュエリーセレクトショップ『Schatz(シャッツ)』のこと、そしていきいきと輝き続ける今井さんが理想とする女性像について伺った。

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行きつけの花屋で、出勤前に店用のお花を選んでいるところ。店には生け花を欠かさないようにしているとのこと。【写真提供:今井佳奈子】
行きつけの花屋で、出勤前に店用のお花を選んでいるところ。店には生け花を欠かさないようにしているとのこと。【写真提供:今井佳奈子】

どんな機会も逃さない!それに足る自分でいたい

 大学卒業後、国内の大手一部上場企業に就職した今井さん。そこで飲食店情報を紹介するインターネットサービスの営業を担当。そのときの経験が、現在今井さんがオランダで経営する「高之助KONOSUKE」をオープンするにあたり役立つのだが、会社員時代にはそれ以外にも今井さんの人生に大きく影響したふたつの出来事が起きる。まずは、最愛の夫・智丈さんとの出会いだ。

「私たちはもともと全然違う部署に配属され、共通の友人の紹介で知り合いました。同じ会社に勤めながら、全くお互いの存在を知らなかったのです。そして、出会ってすぐ意気投合。2カ月後にはプロポーズをしてもらい、その4カ月後には入籍しました」

 そうして結婚したのが24歳のときだという。あまりの早さに今井さんのご両親から一度はたしなめられたが、一度決めたら曲げない娘の性格を知ってか、それ以上なにか言うことはなかったという。これまで聞いた話からも、何事もスピーディーに決断する今井さん。その決断力の高さは、ジュエリーのセレクトショップ開業にも役立つ。

「セレクトショップはいつの間にかかたちになっていましたね。昔からアクセサリーが好きで、最初は個人的に海外の作家さんから仕入れていたのが始まり。最初は私自身が身につけたいものを自分用にだけ海外から取り寄せていました。それで、それらを身につけているところを見た同僚から『私もほしい』と頼まれるようになって、気がついたら10人分以上を一緒に注文するようになっていたんです。それでこれだけ多くの人に求められるのならと、イベントとして販売会をしたら反響があり、いつの間にか定例化していました」

 最初は会社員として働くかたわら、年に4回ほどの副業として販売会を行っていたが、ご主人の九州転勤をきっかけに退職。ジュエリー販売を本業にすることとなったそう。実際のところ、ご主人の仕事に帯同しながら仕事を続ける苦労はなかったのだろうか。

「苦労という苦労はなかったですね。あまり外的要因に左右されないようにしようと思っていたので。例えば、夫が転勤になったこの地域だとできないけど、その近くのほかの地域ならやる意味があるとか、場所のせいにはしたくなかったし、場所は関係ないと思っていました。実際に夫のせいとも街のせいとも思ったことはないですし。逆にそんなことでチャンスをつぶしてしまうのはもったいないなと。どこであってもちゃんと自分でやりたいことをできるように、すべての機会を生かせるように、それに足る自分にしておくということは常に心がけていますね」