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仕事・人生

場所や人に左右されない生き方 「好きなことを仕事にする」とは?

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部・白石 あゆみ

イベントでの様子。今井さんが世界各国から集めたインポートジュエリーが並ぶ。【写真提供:今井佳奈子】
イベントでの様子。今井さんが世界各国から集めたインポートジュエリーが並ぶ。【写真提供:今井佳奈子】

「なにかに失敗しても死にはせん(笑)、くらいの気持ちでいます」

 大分県に引っ越した今井さんは、そこで初めて店を構えることとなる。初めて住む土地で実店舗をもつことは一大決心に思えるが、それも偶然の産物で決断まではあっという間だったという。

「たまたま大分県でアパレル店をいくつか展開している社長さんが、店舗の一部分を破格な安値で貸してくれるというのでやってみることにしたんです。出会い運はあるんですよね。金運はないですけど(笑)。かっちり計画しているわけではないからうまくいくんだと思います。心の準備をしているとはいえ、最初に確固たるイメージを持っているわけではないんですよ。例えば、理想のお店は何平米の物件で、こんな場所で、こんな内装を…とか言い出したら始められないと思います」

 しかし、大企業を辞め、ジュエリーの販売を本業にすることに正直抵抗はなかったのだろうか。また、リスクマネジメントについてはどう考えているのかを問うと、

「私は天才ではないので、私が思いつく理想や将来の夢なんて、そもそも実現可能な範囲のことなんですよ。だって、明日からロケットを作ってみよう!とは考えません。なので、頭の中で想像できていることってそのリスクも大したことないんですよ。それを自覚しているからトライできるんです。人生の中でちょっとしくじったくらい大したことはない。なにかに失敗しても、死にはせん(笑)くらいの気持ちでいます」

 そんなポジティブ思考が、その後の夫婦での飲食事業にも大いに発揮されているのかもしれない。